開口器でストレッチされた顎関節症
「1年半くらい前に、痛みで口が開かなくなって、歯科でマウスピースをしました。」
「1年位前から医大の口腔外科に変えると、マウスピースはよくないということで、開口器による治療にきりかわりました。」
「麻酔をアゴにかけて、開口器で強制的に口を開けていくんです。先生に引っ張られたり。」
紹介でご来院。20代女性。
(動画は公開の許可をいただけた場合のみの公開になります。
初回施術前
開口器ストレッチをそうとう頑張られたのでしょう。口は開いています。
しかし、原因の一つである関節円盤のズレが残ったままで、閉じるときに左に下アゴがブレている。
「閉じる時アゴがブレているでしょ?それと音も気になります。」
「痛みは左耳から下顎にかけてあります。」
「指導があって、塗り薬を塗って、毎日マッサージをおこなって来ました。」
顎関節症としては良くあるケースですが、原因を取らずに無理をされている場合、元の状態に戻すのに時間がかかる場合があります。
整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。
整体的要因リレーションをチェックすると。
- 下腹部内部の緊張との連動 80%
- 筋骨格系 10%
- 他部位からの影響 10%
下腹部内部の緊張の影響が大きいです。
要因は冷え(体内の温度差)と左のピアスと指輪の影響が反応。
ピアスと指輪を外していただきました。
無理をしたことの防御反応マスキングもたくさん反応してきます。
マスキングに合わせて相対解除の手法で内部の緊張を解放していきます。
すると、アゴのブレと痛みも自然と解放されていきました。
初回施術後
痛みは無くなり、下アゴのブレは小さくなりました。
アゴには圧をかけたりマッサージ的な刺激は一切入れておりません。
画像を比べると、耳の左右のバランスも最初より揃ってきています。
音はまだ残っています。
防御反応も強く反応していたので、マッサージと開口練習をお休みしていただくことと、冷え取りの条件をお伝えして終了。
(2回目 一週間後)
「だいぶ良くなりました。」
「痛みは、あくびの時に少し出ます。」
「音は鳴っています。」
2回目施術前
下アゴのブレは前回の術後を維持できています。
同様の施術で、痛み無くなり、
2回目施術後
ブレもさらに安定しました。
この後は、2週間開けていただきます。
(3回目 2週間後)
「左アゴ頬寄りに痛みがありますが前のような痛みではないです。」
「アゴの鳴りは右にあります。」
3回目施術前
下顎のブレは経過相応。
弱いですが、左アゴに痛みがまだ出てきている。
整体チェック法で施術を進めていくとマスキングが反応。
関連の緊張を解放すると、痛みの位置が動いていきます。
「今度は耳の前に出ました。」
3回ほど痛みの移動現象がありましたが消えて無くなりました。
右アゴの鳴りは10分の1レベルに小さくなりました。
3回目施術後
術後、まだ課題が見えてきた感がありますが、一ヶ月間、治癒力によるエージングをかけます。
- 開口器で無理に伸ばされた箇所が戻ること
- 奥に眠る古い緊張層を表面化させる
- 本来の要因である冷えを改善する
早期にとるべき緊張は取れているので、この後は、メンテナンス間隔の施術でさらなる安定を目指します。
顎関節症になった時は必ず病院の検査を受けることが大切です。
関節円盤のズレや痛みがあっても、カラダに疾患や病気が無ければ、
- ストレス
- 冷え(体内の温度差)
など、生活習慣からなっていることがほとんどです。
ほとんどの方は関節円盤がズレても、自然と元に戻ります。
冷えやストレスで自律神経が乱れてカラダに緊張が入り、結果としてアゴ周辺が固くなれば、戻るはずのズレが戻らなくなるわけです。
緊張の量により痛みにもなります。
自律神経からの緊張を解放させるには、
マッサージも含めて、不要な刺激を避けて、ストレスと冷えの対処をしていけば、
- 生まれつき
- 成長期に関節が変形した
ケースでなければ、自然と元の良かった状態に戻っていきます。
岡山市 整体院 ほぐし庵
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