カラダに緊張が溜まって、緊張のアンバランスがあると、カラダが捻じれたり、関節のズレが生じる場合があります。
下アゴは顎関節からぶら下がった形になっているので、カラダのねじれの影響が顕著に出やすい箇所です。
今回は、高校1年生の男子の顎関節症です。
右顎が口を開けても痛いし噛んでも痛い高校1年生男子
「右あごの付け根が、開けると痛いし、食事で噛むときも痛いです。」
「顎関節症自体は、中3からあります。」
高校生男子。
お母様のご紹介でご来院。
施術経過
初回から2回目まで開口の変化を動画でまとめました↓
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層に対して自然な解放を促していきます。
整体チェック法でみた不調との連動部位。
顎関節症:
- 内部緊張との連動 20%
- ストレスが直で関わる 20%
- 腰の緊張との連動 20%
- 首の緊張との連動 20%
- みぞおちの緊張との連動 20%
緊張の解放を進め、アゴと各部位との引き合いを解いていきます。
ストレス系の緊張がかなり多いです。
引き合いが少なくなると、開口の痛み無くなり、
ガムを噛む確認で、噛むときの痛みも無くなり終了。
しかし、関節円板のズレは残り、開口は不十分です。
まだ、深部に残る緊張の蓄積との引き合いが残っているみたいです。
技の説明と日常の注意点、冷え取りの最適値をお伝えして終了。
2回目 7日後
「昨日の昼食で痛みが出ました。」
「それ以外は出ませんでした。」
開口を確認すると、顎関節が前回終了後より緩んでいます。
一週間の間に良い方向にカラダが動いていました。
緊張が減ることで、治癒力がうまく働き始めました。
2回目の施術は、古いマスキングが目立ちました。
- 2歳
- 4歳
- 8歳
- 10歳
- 歯科矯正の影響
お母様から伺った、ストレスになっているであろうポイントを中心に、整体チェック法でチェックしていきます。
マスキング層に紐付く奥の古い緊張の解放を促すと、開口バランスがさらに改善して終了できました。
この後は、一ヶ月間隔のメンテナンスで十分だと思います。
整体所感
自律神経の乱れが関わった緊張の蓄積が整体の範疇の不調には関わっています。

緊張の蓄積が解放されるに比例して不調が緩和しているイメージ図
顎関節症と緊張の蓄積の関係
全身に付帯した緊張のアンバランスが顎関節の関節円板のズレに関わります。
緊張の蓄積と連動現象により、顎の緊張の高まりがカラダの許容範囲を超えると顎の痛みになります。
蓄積の大半は、過去の古い緊張が、何らかの理由により自然に抜けにくい状況になっているだけなので、それをカラダ(脳)に気づかせて、自然な解放を促していくと不調が変化します。
受験や入学など環境の変化はストレスとして影響しやすい
顎の痛みは、意外と、10代の方のご来院が多いです。
中学3年生、高校一年生が、そのなかで大半を占めています。
継続したストレスが発生しやすい時期ですよね。
過去の心的負担はマスキング的に緊張が残りやすい
症状自体は最近起きたことであっても、緊張の蓄積を考えた時、生まれて以降の古い残緊張がカラダの状態に関わっていると考えたほうが良いです。
カラダに余裕を作る、より良い方向に整えるうえで、これらを解放することは必要なことで、それによりカラダは変わっていきます。
時系列さえわかれば、整体チェック法を使うことで、解放を促すきっかけ(技)を入れることが可能です。
痛みが有るか無いかを基準に考えるのではなく、おからだに余裕を作っていくことで、大きなストレスを受けた時の影響が少なくなっていきます。
不調発生のメカニズム(緊張の蓄積現象)についての詳細は、
をご参照ください。