かみ合わせと開口の悪さの改善 20代男性
かみ合わせといえば、歯科で良い歯を削ったり、矯正をすることをイメージしてしまいます。
基本は歯科で調整することですが、事前に、整体で上あごと下あごのバランスを調整しておくと、無駄に良い歯を削らずに済むと思います。
かみ合わせと開口の悪さの改善 20代男性の施術
「最近、あごの鳴りが増えたと思っていたら、一週間前にバキッと鳴って、かみ合わせがおかしくなりました。」
「歯が、いつも当たっているところに当たっていない。」
20代男性。
動きの確認で、首肩のこりもありましたが、顎の開口とかみ合わせが一番気になるみたいです。
施術経過
初回から3回までの改善経過動画
かみ合わせは初回でほぼ改善。開口幅や開口バランスは3回の施術で整いました。
経過詳細を以下に解説していきます。
初回施術
整体チェック法でみた不調とかかわっている緊張部位は、
顎も肩まわりも、下腹部内部に溜まった緊張との連動(引き合い)が目立ちます。
緊張の滞りを発生させやすいマスキングポイントとしては、
- 左鎖骨骨折(高校生の時)
- 岡山への転勤(半年前)
整体チェック法でみながら、順序よく古い残緊張の解放を促して、チェック法の反応がある程度減ったところで確認。
「肩楽になってます。」
「頭左右で首に痛みが出てきた。」
「前屈、スッキリ。」
「口はさっきより開けやすくなっている。」
再調整で、
「肩まわりがむちゃくちゃ楽になりました。」
「かみ合わせ、だいぶ良くなってきました。」
「左の奥歯に当たる位置が変だったのが、わずかな違和感になっている。」
「そして、右の犬歯のあたりの違和感が少し残っている。」
再調整で、
「かみ合わせ大丈夫です。犬歯の違和感とれました。」
「鳴りは少し残っていますが、開けやすいです。」
2回目(前回から1週間後)
「だいぶいい感じで、たまに鳴るけど頻度が減っています。」
「かみ合わせも良い頃に戻りました。」
同様の施術の後、「こんな開くんですね。」と、施術前の状態が普通と思ってられたのが、さらに開いたことにびっくりされていました。
3回目(前回から5週間後)
「だいぶ良くなりました。」
「年末年始、長く外に出ていた時、冷えた? あごの鳴りが少し増えました。」
「かみ合わせ大丈夫で、口は開けやすいです。」
一か月空いて戻り少なく、良い感じです。
この後は、メンテナンスでもう少しお身体に余裕を作っておくとよいでしょう。
整体所感
病院で異常がない不調は、自律神経の仕組みがかかわっていることがほとんどで、自律神経が筋膜にかけている緊張に対して自然な開放を促すと、それに比例した変化がその場で起きます。
かみ合わせ悪化のメカニズム
緊張の蓄積が不調につながるわけですが、緊張の蓄積の詳細は、
実績から分かった整体的不調の発生メカニズム(緊張の蓄積現象)
をご参照いただいて、
この緊張の蓄積の左右差が、かみ合わせに影響してきます。
つまり、自律神経が起こす緊張の蓄積が、からだの左右で偏れば、からだにねじれのテンションが発生するからです。
顎のようなぶら下がった関節は、そのねじれのテンションの影響を受けやすい部位なのです。
上あごと下あごの間に関節円板という軟骨がありますが、それがテンションの左右差でズレが生じると、顎の鳴りや引っかかりに至るのです。
かみ合わせという見方では、上あごと下あごに、それぞれ異なるテンションがかかることで発生する場合があるのです。
一般的には、前後より左右のかみ合わせのズレとして起きることが多いです。
緊張の滞りと偏りがなぜ起きたか
要因1
下腹部内部に溜まった緊張は、普段の温度差ストレス(冷え)の影響と思われ、その緊張との引き合いがベースになっているため、普段の生活習慣に課題があること。
要因2
岡山へ転勤という環境の変化が、ストレスとしてプラスされていたこと。
要因3
左鎖骨骨折(高校生の時)は、肉体的には完治しているのですが、自律神経が起こす緊張の蓄積という見方では、マスキング的に滞りと偏りを生む元になっていました。
鎖骨骨折のマスキング層は、特に偏りとしてのかかわりが強かったです。
鎖骨骨折の時系列に紐付く当時の残緊張(蓄積)は、今入れる必要がない古い緊張なので、自然な開放を促していくことができます。
緊張の偏りによる捻じれの変化事例
からだは正面を向いていて、目もカメラを見ているが、顔(下あご)が右にぶれている。
緊張の開放を促すと、自然とそれは解消される。
初回の施術に起きた変化で分かりやすい事例を2点載せておきます。