腕が上がらない肩の痛みで寝返り打てない五十肩の50代女性

2024年11月14日

50代女性の五十肩の改善経過動画です。

12年ぶりにご来院のお客さまです。

心的ストレスが影響していましたが、不要な刺激をあまり入れられてなかったのでスムーズに改善しました。

以下、この動画の解説です。

腕が上がらない肩の痛みで寝返り打てない50代女性の施術

お身体の状態

「10日前に右肩に痛みが出始めて、4日前から痛みで腕が上がらなくなりました」

「寝返り打てない痛みです」

「仕事中、腕を前に出そうとするととキュッと肩が痛くなる」

「病院のレントゲンでは、肩がズレていると診断されました」

12年ぶりにご来院。50代女性。

整体チェック法でみた施術ポイント

整体チェック法による緊張のチェックで、

心的ストレスと思われる緊張が右肩と内臓系にかかって、双方連動による挙上の制限が起きている。

痛みは現在進行形のストレスによる緊張も関わるが、今までに溜まった過去の緊張が関わっている割合が大きい。

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術前の状態

「痛くて腕が上がらない」

「痛みで寝返り打てない」

「仕事中、腕を前に出そうとするととキュッと肩が痛くなる」

初回施術前の挙上状態

初回施術後

初回施術後の挙上状態
腕が少しだけ上がってきた

「肩回りのこわばり取れてきました」

「首の痛み消えています」

少しだけ腕が上がってきました。痛みは最初より引いてきました。

2回目施術前の状態(前回から6日後)

「だいぶ良くなって、こないだより痛くない」

「腕を上げるときに、肩に引っかかり感があります」

「腕を前に出すときのキュッとなるのも取れてきました」

「マウスの操作は普通にできるようになりました」

「まだ痛みを感じるのですが、寝返りできるようになりました」

2回目施術前の挙上状態
治癒力活性化して前回よりましです

2回目施術後

2回目施術後の挙上状態
なんとか腕が上まで上がってきました

施術では、首は軽くなり、腕は上まで上がってきました、肩関節に少し痛み残って終了。

3回目施術前の状態(前回から9日後)

「だいぶ良いですが、腕を上げるときに引っかかる感じはあります(45°の角度)」

「腕を前に出すときは、筋が少し痛むくらい」

「寝返りできています。肩回りの重だるさは寝るときに感じます」

3回目施術前の挙上状態
肩関節に引っかかりを感じるが上まで上がります

3回目施術後

3回目施術後の挙上状態
肩関節の引っかかり感が減りました

腕を上げるときの引っかかる感じが減って終了。

4回目施術前の状態(前回から3週間後)

「日常では問題なくなりました」

「腕を回す動きで関節にちょっと痛みを感じます」

4回目施術前の挙上状態
挙上問題ない・日常でも問題なくなった

4回目施術後

4回目施術後の挙上状態

施術で、関節の痛み抜けて終了。

この施術で一つの区切りになりました。

整体所感

12年ぶりのご来院で、緊張はたくさん溜まっていました。

初回の施術では、挙上の変化が少なかったですが、

2回目では、上まで上がりきるところまで緊張を減らすことができました。

最初の状態から考えると、トータル4回というのは、早い区切りになったと感じています。

これは、おからだに不要な刺激をあまり入れてられなかったからです。

つらい箇所への刺激で悪化する

病気や疾患ではなく、整体の範疇で起きている不調は、必ず自律神経の仕組みが関わっています。

ストレスを受けて自律神経が乱れ、筋肉や内臓系に緊張がかかります。

ストレスを受けて自律神経の仕組みが筋膜に緊張を入れてくる
ストレスを受けて自律神経の仕組みが筋膜に緊張を入れてくる

ストレスの内容によっては緊張がかかりっぱなしになる場合があります。

それが徐々に溜まれば、緊張が高まり、痛みや可動制限など不調につながります。

自律神経が乱れて緊張が溜まる緊張の蓄積現象

もう一つの不調のパターンとしては、悩み・考えすぎなどで脳過労が起きると、考えさせないように特定の部位に脳が痛みをかけて、その痛みに意識を向けさせようとする場合があります。

筋骨格系の症状であれ、消化器系や泌尿生殖器系の症状であれ、身体にさまざまな症状が現れるのは、当人の注意をその症状に引きつけるためである。

サーノ博士のヒーリングバックペイン(著者 医師・教授ジョン・E・サーノ)より

いづれの不調パターンも、単純に言えば、脳が理由があって起こしていること

そこに対して、揉んだり引っ張ったりなど刺激を入れると、神経を逆なでることとなり、逆に緊張が高まり悪化するので注意が必要です。

これを刺激に対する防御反応と呼んでいます。

関節のズレについて

自然に起きた関節のズレは、上記、緊張の蓄積のアンバランスによって起きているものです。

これは、付帯した緊張を減らすことで自然に解消します

緊張は、脳(自律神経の仕組み)が理由があって入れているので、押したり揉んだり引っ張ったりしても減ることはなく、上記、『刺激に対する防御反応』で緊張が高まる場合があります。

体で一番複雑にズレが発生するのは顎関節と考えています。

当院では、たくさん改善事例がありますが、緊張を減らすだけで、顎に押圧しなくても改善方向に変化しています。

ズレと言えば、『骨盤矯正』と称して、押したり捻ったりアジャストかけたりという手法を2006年ごろ習った経験がありますが、

これも同様に、「緊張が減っているわけではない」、そして刺激に対する防御反応による反発があることが、今の技術手法に切り替えることでわかっています。

本来の骨盤矯正とは何か?以下ご参考になればと思います。

今回、「病院のレントゲンでは、肩がズレていると診断されました」とヒアリングで言われてました。

自然に起きたズレであれば、腕を回したりのような運動を行わないほうが良いです。

肩周辺に緊張がたくさん溜まり、他部位との緊張連動(引き合い)によってズレているので、緊張を減らし連動をひもといていくことが大切です。