事故直後の首の痛みや腰の痛さや歩きにくさを施術
「車の後ろに乗ってて、気づいたらベッドの上でした。」
常連様の娘さん。20代女性。
2日前、高速道路で中央分離帯にぶつかり、その反動でまたどこかにぶつかって意識が無くなったらしい。
「生きているのが奇跡です。」
そうですね。
「病院の検査では異常はありませんでした。」
右腰が特に痛く、トポトポした歩き方。前屈も後屈もできません。
ムチウチの様に首の緊張痛もあり、
打ち身は、頭のたんこぶ、右膝、右太もも、顔。
打ち身は取ることはできませんが、緊張で起きている痛みと可動域の改善。そして、後遺症が出ないように、事故特有の緊張層を消去できればと思います。
チェック法でチェックしていくと、首、肩が真っ先に反応してきます。
首肩の要因箇所として下腹部内部の臓器の緊張が何度も反応。
何度も解除を行い、次に反応したのが足。
足も同様に下腹部内部の臓器の反応とマスキングを取り除きます。
次が頭。
頭蓋骨のズレが反応しているので、三軸修正法で調和。
最後に、腰が反応。
ここに、事故の後遺症でよくみられる緊張層の反応が出ました。
何度も解除を繰り返し、全身のバランスをとって確認。
「首と肩は平気。腰は、...曲がる。でも起こす時痛い。」
「歩くのも平気。でも、腰に何か残る。」
再調整を行うと、腰にまだ後遺症につながる緊張層が残っていました。
動くことで出てきたのかもしれません。
解除して確認。
「平気!歩いても、曲げても、しゃがんでも平気です。」
よかった。
”強いショックを受けるとカラダの部位がそれを記憶することがある”
と整体では解釈しているのですが、腰にその反応がありました。
そして、首や足などショックからくる緊張と連動している箇所が下腹部にあることがわかります。
通常の緊張であれば短時間に緩むはずが、下腹部の臓器の緊張と結びつくために緩まなくなってしまうわけです。
事故からしばらくたった後遺症はたくさん施術していますが、事故直後だと、より鮮明に事故特有の緊張リレーションがわかりやすいです。
今回は貴重な経験になりました。