いつもの朝練で起きた弓道家の左鎖骨上部の痛み

日課にして毎日おこなっている練習で不調は起きにくいものですが、体調によってはいつもの動作がきっかけになって痛みが出てしまうこともあります。

いつもの朝練で起きた弓道家の左鎖骨上部の痛み 50代男性

「昨日の朝、一本目に弓を引く動作でピリピリとなって。」

「その後練習は続けましたが...。」

 

弓道で不調が出た時に時々ご来院くださいます。

今回は3年ぶりです。

50代男性。

 

動いていただくと、横から腕を上げる途中で左の鎖骨の上部に痛みが走る。

腕を内側に曲げても同じ箇所に痛み。

改善経過

整体チェック法でチェックしながら、相対解除の間接手法で緊張の蓄積を解放していきます。
内部の緊張や部位間の連動を解放させて確認。

 

「ああ。腕が耳に着きます。」

「痛みはまだ少し残っています。」

 

再調整で、

「あ、立ち上がる時に手を着いた痛みが無い。」

動きの確認で、

「完全に取れました。」

 

よかったです。

今までの経緯から考えると、この施術で大丈夫だと思われます。

施術ポイント

整体チェック法で要因リレーションの確認:

(鎖骨上部肩痛)

  • 冷えからの内部の緊張との連動 30%
  • ストレスがかかわる緊張 20%
  • 全身に覆う緊張との連動 50%

全身を覆う緊張は内部の緊張との連動が大半で、ストレスと冷えの要素で起きていました。

潜在的に蓄積していた冷え(温度差)による緊張に大会前のストレス系緊張が加わって起きたケース

痛みなど整体的不調は緊張の蓄積が許容範囲を超えて起きています。

冷え(体内の温度差)によって自律神経が乱れてカラダ内部に緊張がかかります。

この要素によって普段から緊張の蓄積が起きて容量に余裕が無い状態になっていたと思われます。

 

冷えによる蓄積で余裕が無い状況に、大会前というストレスが加わったことで緊張の蓄積のトータルが許容範囲を超えてしまった。

それが最初の一本のタイミングで鎖骨上部に出たと考えられます。

整体所感

以前も同じ箇所に不調が出ていますから、ご本人としてはストレッチを毎日欠かさずにされていたみたいです。

しかし、施術を通じて感じる『普段気を付けなければならないこと』は冷え対策ということになります。

蓄積なので、単純に表現すれば3種の緊張層の足し算で許容範囲を占有していきます。

大会前のストレスは自分ではコントロールしにくいですが、冷え(体内の温度差)による蓄積だけでも防いでおけば、今回、いつもの動きで痛みは出ていなかった可能性があるわけです。

 

生活習慣から、冷え(体内の温度差)による緊張が溜まります。

冷え取りは個人毎の最適条件がありますから、それに気を付けることも大切です。