4ヶ月周期の後頭部痛と首痛が始まり不安な日々
何かがきっかけで体調が変わってしまうことはあります。
緊張の蓄積を解いていく施術で感じるのは、何かをきっかけとして広い範囲に覆った緊張が、その奥の緊張を閉じ込めてしまうことで自然な解放(自然治癒)を妨げてしまっていることがあるということ。それにより、カラダに余裕が無くなっているので、不調を繰り返しやすい状態になっているのです。
4ヶ月周期の後頭部痛と首痛が始まり不安な日々 50代女性
「一週間前から、いつもの頭痛が出たり引いたりを繰り返しています。」
「左の首から後頭部にかけてで、もやもやんとした不快感や圧痛点もあって、不安を感じる日々です。」
「こういうことが、4ヶ月に一回の周期であります。」
「3年前にぎっくり腰をしてから掃除機とかで腰が痛むことが続いています。」
「朝起きたときは、腰も肩もコリッコリで全身がこった感じで目が覚めます。」
息子さんのご紹介。50代女性。
動いていただくと、腰は前後屈の動きでは痛まない。首痛と頭痛は左後頭部にから下に出ています。
整体要因リレーション
整体チェック法でみた不調との連動部位。
後頭部痛と首痛:
- 脚部との連動 90%
- 頭部自体に蓄積する緊張 10%
腰痛:
- 全身を覆う緊張との連動 70%
- ストレスが直に腰にかかわる 20%
上記全身を覆う緊張は、
- 冷えからの内部の緊張との連動 50%
- ストレス 20%
- 脚部 30%
朝の全身のこりこり状態は、全身を覆う緊張の蓄積が関連していて、リレーション的には脚部と内部の緊張連動の関係で腰と頭部にお辛さが噴出しやすくなっているみたいです。
全身を緊張が覆うきっかけは、整体チェック法の反応から、ぎっくり腰の時に受けた療術に対する防御反応がかかわっているみたいです。
施術経過
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層を相対解除の間接手法で順序よく解いていきます。
緊張の量が多く少し複雑化しています。チェック法の反応が落ち着いたところで中間確認。
「あ。頭が倒しやすい。」
「頭も首も痛くないです。圧痛も消えてる。」
お辛さは消えたみたいですが、もう一度残緊張の確認をして終了。
施術経緯から、元々の始まりは、冷え(体内の温度差)の影響から始まっていると思われるので、冷え取りの個人ごとの最適値をお伝えして終了。
2回目(前回から3日後)
「帰ってからすごく楽で、今は後頭部に少し出ているくらいです。」
「朝の全身のコリも出なくなりました。」
「腰に対してはこの体操、首に対してはこの体操、じゃあ頭痛はどうしたらいいのって不安になっていたのですが、前回、説明を聞いてから、そういう不安から解放されて気持ちも楽になりました。」
なるほどです。
痛みの強さからくる不安より、何かをしなければ酷くなっていくという情報の刷り込みからくる不安だったのですね。
辛さはカラダからのシグナルです。
一般的には、「休みなさい。」のサインなので、何もしないことが優先されます。
3回目(前回から19日後)
「頭痛と首はまだ大丈夫です。」
「腰も今のところ大丈夫です。」
「なぜか左の膝が痛い日があって、階段を上る時なんです。痛くない日もあります。」
「年末は、今までは毎回、頭痛や熱が出て寝込んでいたんですけど、全然何も起きなかったんです。楽でした。」
よかった。
まだ蓄積の残緊張があるので、それが連動の関係で膝痛として出ているだけだと思います。
4回目(前回から20日後)
「前回の膝も出なくなりました。」
「会社の洗い場で洗い物をしているときに腰が痛くなります。それ以外大丈夫です。」
だいぶ落ち着いてきましたね。
後は、間隔をあけてメンテナンスで余裕をさらに作りながら、4ヶ月周期の不調が出るかどうかの確認になると思います。
整体所感
3年前のぎっくり腰から不調が出やすいカラダに変わってしまった。
施術で特徴的だったのが、全身を覆う緊張層が強かったことです。
それによって、日々の生活習慣から入ってくる緊張が自然に抜けにくい状況になっていたと感じます。
整体の範疇の不調を解消する場合に強い刺激の施術は受けないほうが良いです。
カラダが防御反応を起こして緊張が覆うので、その時は痛点がぼやけて痛みが和らぐ場合があるのですが、緊張の蓄積という見方では余計な緊張が不自然な範囲で覆うことになるので、後々影響が出てくるわけです。
元の状態に戻す力は、誰しも備わっていますので、ぎっくり腰になった時は病院で検査だけして、問題なければ、あとはしばらく休んでおけば、後に影響が出ない自然な回復に治癒力が導いてくれます。
不調発生のメカニズム(緊張の蓄積現象)についての詳細は、
をご参照ください。