しゃべるときだけ右耳がこもる

2015年11月16日

「しゃべる時、右の耳が耳栓をしているみたいにこもるんです。」

「歩く振動も右耳に響くんですけど、上を向くと何故かそれが止まったりするんです。」

「病院では異常無くて。」

 

40代男性。

元々は腰痛でご来院されて改善。
今回は8ヶ月ぶりのご来院です。

 

耳のこもり以外は、右の首、右の肩、右の腰が軽度にお辛い状態。

 

施術に入ろうとすると、

奥様が、「頭打ったことも言っておかないと。」

「あ、10年前に階段から落ちて頭を打ったことが...。」

 

整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。

整体要因リレーション: 耳のこもり

  • 10年前の階段から落ちた時のマスキング層 + 古いストレス系と冷えからの緊張層

ほぼ、このマスキング層の絡みで不調が出てきているみたいです。

 

初回ご来院時に、緊張層の蓄積の説明をさせていただいていたので、過去の特定の緊張層が表面化してきた可能性をご本人も感じられてのご来院だと思います。

 

整体チェック法の反応順に基づき、マスキングに合わせて反応する緊張層を相対解除の間接手法で解放して確認。

 

「しゃべる時のこもりは減ってきています。」

「歩いた時は響かなくなりました。」

「肩良いです。首は少し突っ張る。腰は少し残っています。」

 

再調整で、

「腰に少し。」

「耳はだいぶ減ってきました。」

 

最終、

「全然こもる感じがなくなりました。大丈夫です。」

「からだも楽です。」

 

うまく取れて良かったです。

 

【緊張層の蓄積】

整体的不調は自律神経の乱れによる緊張が蓄積することで起きています。

蓄積には主に、

  • 冷え
  • ストレス

による自律神経の乱れがかかわっていています。

 

これ以外に不調を複雑にする要素としてマスキング現象があります。

幅広く覆う緊張層の一つで、

たとえば、事故など衝撃やショックを受けた時に幅広い範囲で緊張層が入り、それがカラダに残ったままになる。

すると、その奥の緊張層は自然には抜けにくくなる。

 

『ムチウチで痛いけど病院では異常なしと診断される。』

これなどもマスキング現象がかかわっていることが多いと施術を通じて感じています。

 

整体チェック法で反応した緊張を一つ一つ解放して、不要な緊張層を排除していく。

不要な緊張層が減ると、元々備わっている治癒力が活性化して、奥の方に眠っている不要な緊張層を表に出してきてくれる様になる。

 

施術時に手の届かなかった緊張層が後でお辛さとして表面化してくる場合があるわけです。

 

ある程度安定して辛さが出にくくなっていた方が急に来られて、

「中学の頃傷めた時と同じ痛みが腰に出てきた。」

とのことで施術を行うと、

「あ、これが本当の俺の腰の状態なのか。」

みたいに、深層緊張層が減ったことで、痛みのない状態だったので気付いていなかった本来の状態に気づくみたいなことが実例としてあります。