足を上げると付け根に抜ける様な痛みがでます
「日によって出方が違うんですけど、お尻の痛みと足の前の付け根の痛みがでます。」
「足を上げると抜けるような痛みになって、特に階段が辛い。」
「座っていると少し落ち着くのですが、動くと痛みが出ます。」
「病院では異状ありませんでした。」
ご紹介でご来院。40代男性。
痛みのきっかけは、5ヶ月前
- 屋根上でかがみ仕事
- 次の日、ワックスがけ中に、車が運転できない痛みに襲われる
- 座薬で痛みを消して長距離運転、仕事継続
- 道具の手入れ中、しゃがんだ時にバキバキと痛みが再発
大工さんです。
きっかけは、よくあるぎっくり腰ですね。
「病院の後は、整骨院でバキバキしたりローラーに乗ったり、別の勧められた院でカチカチと器具みたいなのを当ててもらったりもしました。」
痛みの出方が日によって変わるということは、主要因を覆うように緊張層が多重に積もってしまって、痛点がぼやけてしまっている可能性があります。
覆われた緊張層とは、今回は、刺激や無理をすることによって発生するカラダの防御反応が考えられます。
動いていただくと、後屈でお尻の痛み。
「ビリビリします。」
足あげで股関節前側の痛み。
整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。
ヒアリング時の内容から、想定される 防御反応のからみを解放していくと、
「痛い。骨盤の中に差し込む痛みが。」
最初の確認より具体的に痛みが出てきました。
かえって強まっています。
ここで、整体的要因リレーションをチェックすると。
- 冷えによる内部の緊張との連動 30%
- ストレス 30%
- 他部位からの影響 30%
他部位もカラダ内部の緊張の影響が大きいので、元々のぎっくり腰は冷え(体内の温度差)の影響で起きていたと想定できます。
相対解除の手法で緊張解除と確認を繰り返して、最終。
- お尻のビリビリ無くなった
- 足上げ時の痛みは無くなった
- 後屈で腹部の差し込み痛が残る
状態で終了。
(2回目 3日後)
「だいぶ楽になりました。」
「でも、仕事中に骨盤の奥の差し込み痛がでることがあります。」
「かがんだ姿勢でも楽で、階段も楽。前みたいに我慢できない痛みではないです。」
よかった。
同様の施術で、太ももの付け根に違和感が残りましたが、それ以外は消えた状態で終了。
もう1回は詰めたほうがよさそうな感じでしたが、
2週間後、ご紹介者様であるお姉さまがご来院。
「弟。どこいっても良くならなかったのに。もう、治ったみたいよ。」
その後、不自由されていない感じです。
よかった。
今回、始まりは普通の冷えからくるぎっくり腰だったと思われます。
病院で検査していただいた後、足などを温めて安静にされると、人間には治癒力があるので自然に元に戻っていたでしょう。
休まずに無理したり、ぎっくり腰みたいに過敏な状態の箇所に刺激を入れると、さらにカラダが緊張を強めてしまうので注意が必要です。