ストレスからくるアタックの時の激痛
「3年前くらいからアタックとか打ち始めると、肩の前部に強い痛みが出るようになって。」
「ここ1ケ月は特に激しく痛くて、練習や試合の後に腕が上がらなくなるんです。」
「数日したら上がるけど、また痛くなる。」
バレーボールに励む、30代女性。
手を挙げていただくと、右腕は45度くらいの角度で痛みで上げにくくなる。
左肩には重さと詰まり感がある。
練習の後は腰痛も出るらしいです。
整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。
整体要因リレーション:肩痛
- 冷えによる内部の緊張との連動 20%
- ストレス系緊張 20%
- 肩自体(両肩)の緊張蓄積 20%
- 頭の緊張からの影響 20%
- 太ももの緊張からの影響 20%
冷え・ストレスと部位間連動の平均的なケースではないでしょうか。
それら蓄積している緊張を相対解除の間接手法を用いて、チェック法の反応順に解放させていきます。
ある程度取れたところで確認。
手を挙げていただくと、
「うっ!」
右肩口の激しい痛み。かばう方向にカラダがよろけた。
大丈夫ですか?
「びっくりした。」
緊張層の蓄積を解放していく過程で、奥に潜んでいる状態があらわになってきます。
意外と簡単ではないかもしれません。
再調整で、
「あれ?不思議!こんどは痛くなく上がります。」
微調整を繰り返し、
痛みの出方の変遷を経て、
- 右腕可動域OK。右肩の痛みはわずかに残る
- 後屈での左腰の痛みが出てきて少し残る
状態で終了。
冷え取りの最適条件をお伝えして終了しました。
(2回目 4日後)
「肩の痛みは前ほどではないです。」
「アタックの時、痛い時もあるしそうでない時もある。」
「練習後の腰の痛みは出なかったです。」
この日の施術は簡単に終わると思われたのですが、ストレス系の緊張層が何度も反応。
てこずりました。
最終、腕をおろすときの右肩の引っかかりが残って他は問題なくなり終了。
(3回目 8日後)
「だいぶ良くなりました。」
「ここ数日、グンと良くなって。」
「準備運動で意識すると少し感じることがありますけど。打っている最中には全く痛みを感じません。」
「ほぐし庵に来るようになってわかってきたことがあって。」
「以前出た肩の激痛が治った時。」
「その時は、ポジションを変えてもらって、アタックの回数が減ったから回復したんだと思っていたんです。」
「しかし、違うことに気づかされて。」
「私、アタックが苦手でなんです。」
「元々レシーバーなんです。」
「ストレスとのかかわりを教えてもらって。」
「アタックの回数ではなくて、ポジションのプレッシャーから痛みが出ていたのではないか?と考えることができるようになって。」
「その時を振り返るとアタックのポジションを外してもらったとたんに治ったから。」
「回復ぶりに周りの人もびっくりしていたんです。」
「今はアタックポジションに戻ったから再発したのだと。」
「だから、肩ひじ張らなくてもいいやって思うようにしたら、さらにグンと痛みが出なくなって。」
自立されました。
【ストレス痛】
整体的不調にかかわりやすいストレスの元は、
- 責任感
- 不満
- 感情の抑圧
が代表的なところです。
それらの要因から自律神経が乱れて、筋肉(筋膜)や内臓系などに緊張が入る。
その緊張の蓄積現象で緊張が高まり、許容範囲を超えることで痛みや痺れなどの不調として現われる。
蓄積現象には、
- 冷え(体内の温度差)による自律神経の乱れ
- 使い疲れ
もかかわっています。
使い疲れは休むことで自然と消えることが多いですが、ストレスや冷えによるものはカラダに残りやすく、蓄積現象の主因と考えられています。
【ストレス対策】
自律神経に着目した整体でおこなうことは、
『既に蓄積している緊張を解放していくこと』
蓄積現象なので、ストレスの元を絶つことができなくても、蓄積を減らして、それ以外の影響(冷えなどの要因)を減らすことで痛みの出方が軽減していきます。
この度のお客様の様に、現在進行形で入ってきているポジションによる責任感ストレスを気持ちの上でコントロールできるようになれば、さらに問題ない状態になる訳です。