坐骨神経痛で右のお尻から足先まで痛みと痺れで体が曲がらない 40代女性
これといってきっかけがあるわけでではなく突然不調が出始めることはあります。
痛みは体が発するシグナルなので、必ず理由があります。
大切なのは、辛さが刺激によって解決すると考えないほうが良いです。むしろ、坐骨神経痛のお客様はマッサージやストレッチで悪化されて来られている方が多いです。
坐骨神経痛で右のお尻から足先まで痛みと痺れで体が曲がらない40代女性の施術
お身体の状態
「右のお尻が一番痛くて、足先まで痺れがあります。」
「最初(半年前)は、お風呂上りに電気が走る感じが時々だったのが、寝るのが辛くなってきて整形外科に行きました。」
「整形外科の検査では異常なしだったので、整骨院に2ヶ月通いました。」
「寝るときの痛みは消えたのですが、整骨院に通う前はできていた前屈ができない様になって、車に乗ると痛いし、椅子に座って靴下が履けないです。」
40代女性。
前屈をしていただくと、
お尻から下の痛みと痺れでほとんどカラダが曲がらない状態です。
後屈も同様で、手を挙げてもお尻が痛む状態。
施術ポイント(不調との緊張リレーション)
右の坐骨神経痛
- 内部(内臓系周囲)の緊張との連動 20%
- 全身に覆われた緊張層との連動 50%
- 股関節とハムストリングスの緊張との連動 20%
全身に覆われた緊張はストレス系の緊張が反応してきます。
自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術
自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。
マッサージやストレッチなど入れない施術です。
施術経過
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層を相対解除の間接手法で順序よく解いていきます。
すぐに全身のストレス系緊張層がチェック法に反応してきました。
刺激に対する防御反応と心的と思われるストレス系緊張層です。
次に太ももと肩の連動や脛と足首の緊張連動、マラソン大会に参加された時のマスキング層もチェック法に反応してきます。
緊張連動の解放を進めて、チェック法の反応が落ち着いたところで中間確認。
「後屈、ここが痛い。」
痛みの位置が移動しています。
「前屈は少し曲がってきました。」
可動域アップしています。
再調整で、
「立った状態で痛い。」
奥に潜んだ痛みが表面化してきました。
5回ほど再調整を繰り返して、立位はおしりに違和感、前屈で右お尻に少し痛み、後屈は腰に少し痛みが残るが、可動域はアップして終了。
冷え(温度差による自律神経の乱れ)が関わっていたので、冷え取りの最適条件をお伝えして、ストレッチやマッサージなど一切やめていただくことをお伝えしました。
2回目 前回から5日後
初回、緊張の蓄積が減った分の変化がその場で起きましたが、日の経過で奥に潜む緊張が表面化することで痛みや可動域は少し戻ります。(好転反応)
初回同様の施術で可動域は前回終了と同じレベルで終了。
3回目 前回から11日後
戻りはありましたが、施術後の可動域アップ。
施術中の痛みは変化してますが、日常ではまだまだ辛さがあります。
4回目 前回から21日後
前回の術後、車に乗る時の痛みの頻度が少なくなってきました。
5回目 前回から17日後
怪我のトラブルがあって、その影響を取るのが主になりました。
可動域の変化は平行線です。
6回目 前回から21日後
日常での大きな変化を感じていただけるようになりました。
「そんなに痺れを感じない。気にならなくなって。」
「ちょっといっぱい歩くと腰にくることはありますけど、お尻は違和感が減って動かしやすいです。」
「だから、靴下履くのも履きやすくて楽になりました。」
よかったです。
7回目 前回から23日後
「日常の普通の動作では痛みは出ません。」
「走ったりジャンプでお尻に少し出ます。」
「家で前屈すると、床に指が着く時もあるんですよ!」
さらに調子良くてよかったです。
可動域もさらにアップこの施術で、区切りになると思います。
(※後屈についての経過が表現されていませんが、前屈に比例する形で後屈の可動域もアップしています。)
元々はよくある温度差ストレスや心的ストレスによる影響で緊張が溜まっていたと思われる
施術で反応してきたマラソンのマスキングは、足に症状が出るきっかけになっていただけで、元々は普段の温度差や心的なストレスの影響が徐々に増えて寝ても痛い状態になっていたと、技を入れた経緯から推測できます。
その後の刺激治療によって防御反応が加わり、さらに緊張が高まって可動域が減少していった。
防御反応とは、自律神経が刺激に対して守ろうとして入れてくる緊張なので、守ろうとする厄介な強い緊張が刺激を受けるたびに増えているとイメージしていただければと思います。
結果、体に付帯する緊張は増え、緊張が高まり可動域も制限される。
上図のような緊張をマッサージやストレッチで減らすことは理論上無理がありますし、刺激の強さや入れる場所によっては防御反応が加わるので注意が必要です。
整体所感
冒頭にも記しましたが、坐骨神経痛のお客様はストレッチやマッサージで悪化されて来られることが多いです。
その場合、緊張が大量に付帯している状態なので、改善に回数がかかってしまう場合があります。
したがって、明確な日常の変化を実感していただけるのも遅くなる場合があります。
病院で異常がないことが前提ですが、
新たな自律神経からの緊張が入らないように気を付けていただいて、古い付帯した緊張を取っていけば、それに比例して可動域や痛みは改善していきます。