「精神的に滅入っているから?」頭痛が起きると横にならずにいられない50代女性
新型コロナの影響で、行動制限によるストレスや環境の変化によるストレスが発生し、不調を増大させている事例がよく見られます。
今回のお客様は、頭痛で寝込む、頭のもやもや、目の不調、開口の不調、肩から上の重だるさで、不調がピークになりご来院。
「精神的に滅入っているから?」頭痛が起きると横にならずにいられない50代女性の施術経過
動画による開口と不定愁訴の改善経過説明(初回~4回目)
お身体の状態
「年齢的にも更年期なのか?精神的に滅入っているからなのか?」
「頭が痛くなると、横にならずにいられない状態になる。」
「今は、頭痛はでてなくて、頭がもやもやした感じで、右目の奥が変な感じ。」
「肩から上がだるく重い感じです。」
「腰も右側が時々痛くなる。」
「どうしてよいかわからなくて来ました。」
病院では異常なし。50代女性。
ヒアリングからストレスポイントと感じるのは、
- お子さんが勉学のため県外に出ている
- ご主人がコロナの影響で出向先から帰れない
- 両親の介護が自分一人にのしかかっている
施術経過
初回施術
整体チェック法でみた不調とかかわっている緊張部位は、
左脚部に溜まった緊張と下腹部内部に溜まった緊張が目立ちます。
頭や目の不定愁訴や首痛はそれらの緊張との複雑な連動があるみたいです。
腰痛は首の緊張との連動が反応。
整体チェック法でみながら、順序よく古い残緊張の解放を促して、チェック法の反応がある程度減ったところで確認。
「首の痛み取れています。」
「右目は奥でなく周囲に集中してきた感じです。」
「腰は取れています。」
「口は開きやすい!」
「肩から上も軽くなっています。」
さらに調整を繰り返しましたが、
右目の違和感が残って、それ以外は楽になっていただいて終了。
温度差ストレスもかかわっていたので、冷え取りの個人ごとの最適値をお伝えしました。
2回目(前回から4日後)
「次の日、頭痛が出たんですけど、横になりたいまではいかない出方でした。」
「短い頭痛で、前とは違います。」
「目の違和感はあります。」
「肩から上の重い感じは少なくなりました。首筋に凝り感はあります。」
「腰はそこまでではないです。」
3回目(前回から7日後)
「次の日だった?しんどい日があったんですけど、その後は大丈夫でした。」
「ちょっと頭痛を感じてもすぐ消えていく。」
「今日は、前ほど気にならないのですけど、右目、右首、右腰に感じています。」
「左右比べたら、右側が疲れているかな?みたいな感覚です。」
「前は目を開けているとイライラして、本も字も見たくないって感じだったのに、良くなってきました。」
4回目(前回から3週間後)
「だいぶ調子いいです。目も気にならない。」
「もやもやも、出たかと思ってもすぐ消えていく。」
「頭痛なく、寝込むこともないし、良くなったと思います。」
よかった。
不定愁訴的には出にくくなってきました。しかし、間隔が開くことで、問題ない範囲ですがアゴに少し制限かかかっていました。
施術後のチェックでは、今後は、一か月間隔のメンテナンスで、からだの余裕つくりをしていけると思われます。
整体所感
病院で異常なければ、自律神経の仕組みが不調を起こしています。
脳疲労・疲労の蓄積と自律神経について、梶本修身 医学博士の説明がわかりやすいです。
疲労が蓄積すると視野が狭くなる
「飽きる」「疲れる」「眠くなる」は脳疲労のサインです。この3大サインを無視して作業を続けていると、次には、「視野が狭くなる」という症状が現れることがわかっています。
『すべての疲労は脳が原因』梶本修身 医学博士 著
視野から入ってくる情報を減らそうとするホメオタシスが働くらしいです。
実際に、不定愁訴を抱えられてこられた方は、見にくい、かすむなど視野の不調、目の痛みや違和感が出ている方が多いです。
この方も目の違和感を訴えられていて、3回目のヒアリングでは、
「前は目を開けているとイライラして、本も字も見たくないって感じだったのに、…..。」
と、過去の状態を説明してくださっていました。
もっとも疲れているのは自律神経
頭痛がする、めまいがする、音や声が遠くに感じる、耳鳴りがする、体温調節がうまくいかなくなって火照る、バランス感覚を失ってふらつきやすくなる、血圧が変動するなど、さまざまな症状を経験したことがあるはずです。このような疲労が蓄積した際に出現する症状こそ、まさに自律神経失調症の症状なのです。
『すべての疲労は脳が原因』梶本修身 医学博士 著
そして、この、脳が部位に制限をかけてくる仕組みが腰にかかわれば腰痛、肩にかかわれば肩こりという形で現れたりします。
今までの整体実績から、これらの症状は、自律神経がからだにかけた緊張を解放する当院の手法で、蓄積が減るに比例して改善していくことがわかっています。
考えすぎに注意
考えすぎると脳疲労が発生します。
整体的見地では、「責任感」「不安」「不満」「感情の抑圧」などによって、常に考えたり意識する状況に陥り、脳疲労が起きやすくなると考えています。
- お子さんが勉学のため県外に出ている
- ご主人がコロナの影響で出向先から帰れない
- 両親の介護が自分一人にのしかかっている
この方は、この状況のなかで、脳疲労がピークになっていたと思われます。
脳自身が疲労を避けるために、もやもやという症状を出したり、頭痛という形で強めたりして、『考えさせない状況』を作る場合があると考えています。
責任感みたいに、「~しなければならない」という感覚は普段からあたりまえにあるので、自分自身ではストレスになっていると感じていない場合あります。
考えすぎによる脳疲労は、それを日常的に意識して減らしたり、受けた影響を減らす手法もあるので、日常の中で気を付けたり取り入れたりしていくとよいと思います。