ストレスが原因の坐骨神経痛【朝礼で強まる痛みと足のしびれ】40代男性の改善経過

2024年11月14日

20代から腰痛を繰り返して今に至る。今回は、普段の腰の痛みだけでなく足のしびれが加わって坐骨神経痛の症状がでるようになった。

立位で強まる傾向があり、長い朝礼では立ってられない状態になる。

足のしびれについては、朝礼時のストレッサーによる影響が明確になってきた。

ストレスが原因の坐骨神経痛【朝礼で強まる痛みと足のしびれ】40代男性の施術

改善経過動画

痛みは動画には撮れませんが、体に溜まった緊張が減ることで筋膜が解放されますから、可動域に変化がみられます。

動画では、前屈後屈の可動域の変化で緊張の減りを確認し、痛みとの相関を確認できるようにまとめています。

お身体の状態

「腰痛は20代から繰り返しているが、」

「数週間前からしびれが出るようになって、長い朝礼では、腰の痛みと足のしびれで立ってられない状態になる

・日常動作で腰の痛み
・長い朝礼で立ってられなくなる腰痛と足のしびれ

40代男性。

初回施術前の動きに連動する不調の確認

整体チェック法でみた施術ポイント

整体チェック法による緊張のチェックで、

過去から体に徐々に溜まった緊張だけでなく、現在進行形の心的ストレスとの関わりもあると思われる。

施術経過で、過去に付帯した緊張としては、小学校時代に受けたトラウマ事象の残緊張との関わり、足のしびれに関しては、朝礼時のストレッサーとの関係がはっきりしてきた。

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

  • 日常動作で腰の痛み:3回の施術で改善
  • 長い朝礼で立ってられなくなる腰痛と足のしびれ:12回目ヒアリングからストレッサーからの影響が明確になった

日常動作で腰の痛み:改善経過解説

体に溜まった緊張が減るに比例して痛みは軽減します。併せて可動域など柔軟性も本来の状態を取り戻していきます。

施術前の前後可動域観察
初回施術前の柔軟性:前屈は柔らかいが後屈は反して硬い

前屈は柔らかいが、後屈は反して硬い。

3回の施術で、硬かった後屈可動域に大きな変化が起き、日常の痛みが問題なくなりました。

後屈可動域の施術前比較(初回、2回目、3回目、4回目、5回目)
3回の施術で後屈可動域が明確に変化し日常の痛みと比例している

3回の施術で、キーとなる残緊張を減らすことができ、後屈可動域には、小学校時代のトラウマに関連する残緊張が関わっていました。

長い朝礼で立ってられなくなる腰痛と足のしびれ:改善経過解説

4回目以降、日常のつらさは大きく改善しているが、長い朝礼ではまだ足のしびれが出る(軽減はしている)。

これが何なのか?

徐々に明確になってきました。

10回目のヒアリングでわかったこと

朝礼でまだ足がしびれる。」

「しかし、渓流釣りで、ずっと立っていても痛みやしびれが出ない

= 朝礼の時だけ出るストレス痛の可能性

朝礼時のストレッサーは何なのか?

12回目のヒアリングでわかったこと

「今回、長い朝礼で出なかった

過去の朝礼との比較で、ストレッサーが明確になりました

ストレッサーは、ここでは明かせないですが、ストレッサーからの影響を減らせる定評のある自己療法をお伝えしました。

整体所感

体に溜まった緊張が減るに比例して、こり、痛み、しびれ、不定愁訴が改善方向に変化することが実績からわかっています。

緊張が溜まる現象と不調との関係性

溜まった緊張のその内訳は、過去から徐々に溜まった緊張と、現在進行形(今)のストレスでかかってる緊張との足し算なのです。

過去の緊張の蓄積が減ることで不調は改善

体に徐々に溜まった緊張が減ると現在進行形の緊張が変わらなくても不調が減るイメージグラフ

溜まった緊張が、自分の許容範囲を超えると不調が出てきます。

ほとんどの方は、過去から徐々に溜まった緊張を減らすことで、緊張の総量が体の許容範囲に入り、不調を感じなくなります。(上図)

しかし、長い朝礼では、程度は弱くなったとはいえ足のしびれがまだ発生する。

これは、現在進行形のストレスとの関わりでした。

現在進行形のストレスだけで不調が出る場合がある

体に余裕ができても、現在進行形のストレスだけで不調が出る場合があるのです。

ストレッサーで現在進行形の緊張が増えて不調が出ているイメージグラフ

心と脳の関係で起こることで、

  • 感情の抑圧
  • 責任感的思考
  • 不安思考
  • 不満思考

などに注意が必要で、マイナスな思考から起こる強い感情を抑えるために、わざと不調を出して、そちらに意識を向けて思考を減らそうとする(自己防衛)

無意識下にある怒りなどの強烈な感情が意識上に浮上する恐れが出てくると、脳は痛みを発生させて注意をそらし、そういう事態を未然に防ごうとするのだ。

心はなぜ腰痛を選ぶのか サーノ博士の心身症治療プログラム(著者 医師・教授ジョン・E・サーノ)より

色々なパターンがありますが、

今回は、長い朝礼時のストレッサーへの強い怒りの感情がしびれを生んでいました。

ストレッサー対策が必要

定評のある自己療法があるのでそれを実践していただいています。

環境(仕事)を変える必要があるケースもあるでしょう。

刺激を入れることの影響

ヒアリングでは、「ストレッチをして悪化した」ということもおっしゃってられました。

一つ一つ緊張を減らす施術を通じて感じるのは、つらい箇所などに刺激を入れることで緊張の連動が複雑化しているケースがあります。

さらには、刺激に対する防御反応によって、自律神経が刺激箇所に緊張を入れてくる現象が関わり、かえって緊張が増えてしまうことが起きています。

つまり、刺激を入れることによって、結果的に緊張を増やしてしまったり複雑化してしまう場合があるのです。

病院で異常が無い不調は、基本は脳(自律神経の仕組み)が起こしていることなので、マッサージやストレッチなど不要な刺激を入れないことが大切です。