坐骨神経痛を誘発する真の要因がみえてきた 再来院の30代男性
7か月前に坐骨神経痛の改善例を公開しました。
今回は、このお客様の坐骨神経痛の再発と、その施術から見えてきた真の要因についての記事です。
坐骨神経痛を誘発する真の要因がみえてきた 再来院の30代男性
7か月前の坐骨神経痛の施術は、3回の施術で辛さが無くなり、その後、5か月良い状態が続いていました。
7か月前の施術ポイント・経過まとめ
『首-からだ内部緊張-ハムストリングス』 という緊張連動が坐骨神経痛を生んでいたので、一つ一つ緊張の解放を促すことで連動を紐解いて、3回の施術で改善しました。
当時のヒアリングから、ゴルフがきっかけとなりハムストリングスに緊張連動が発生していたと考えていました。
詳細↓
5か月良かったが再発。以下、再発後の施術経過。
再発後 初回施術
「重いものを持って運んだら、痛みが出てきました。」
動きの確認で感じてられるお辛さは、さほどでない感じを受けたことと、一旦改善していることから、簡単に収束すると思われましたが、左仙腸関節に痛みが残った状態で終了。
再発後 2回目(再発初回から13日後)
「経過良かったのですが、ここ2-3日で出てきました。」
腰から坐骨、ふくらはぎまで坐骨神経痛様に出てきただけでなく、右首痛も出てきました。
施術ではけっこう手こずりました。少し残った状態で終了。
これは何かヒアリング等でつかめていない古い緊張が大量に出てきている可能性があります。次回、ヒアリングを深める必要があります。
再発後 3回目(前回から6日後)
「左お尻は強く出ています。」
「左腰が重い。」
ヒアリングで得た新しい情報
- 10歳のとき自転車でこけて左足首捻挫
- 10歳のときスキースノーボードでこけて動けなくなったことがある
- 10歳から毎年のようにぎっくり腰を繰り返している
施術では、マスキング的に10歳の時系列の残緊張がでてきて、それらに自然な開放を促していきました。
臀部に少し残って終了。
再発後 4回目(前回から7日後)
「足首に違和感。腰の重さがあります。」
全体的に楽になってられます。
お辛さ消えて終了。
整体チェック法には、まだ10歳の捻挫の時系列が反応していましたが、この施術で、蓄積(残緊張)はかなり少なくなったのではないかと思われます。
坐骨神経痛を繰り返した要因は10歳の頃の残緊張
10歳の頃に集中した怪我が、肉体的には完治しているのですが、自律神経の仕組みが左足首を中心に緊張をかけたままの状態になっていた。
この脚部の残緊張が他部位の緊張との連動を起こすことで、10歳から毎年のように繰り返していたぎっくり腰や今回の坐骨神経痛を誘発する要因になっていたと思われます。
初回施術の『首-からだ内部緊張-ハムストリングス』 という緊張連動は、根に左足首周囲の残緊張があったから左足に坐骨神経痛という形で現れた。ゴルフはきっかけで、原因ではないのです。
整体的不調は、緊張の蓄積と筋膜を通じた連動現象が主にかかわって起きているので、痛い箇所に実際の原因が無いケースが多いのです。
蓄積と連動(引き合い)の結果、不調が現れる。
10歳の怪我のヒアリングがもし最初にわかっていたら?
事故・怪我・手術などのヒアリングは初回でも行っていますが、ずいぶん昔のことなので関係ないと判断されていたかもしれない。
もし、7か月前の初回の施術でこのことがわかっていたら?
7か月前の初回のチェックで、整体チェック法には3回の施術分の緊張しか反応していませんでした。
実際に、3回以降5か月間問題なかった。
つまり、10歳の時系列の残緊張は、すぐに続けてアプローチできる蓄積状態になっていなかった可能性が高いです。(アプローチできるところまで表面化するのに時間の経過が必要)
必要だったのは、3回目で一区切りになった後のメンテナンスだと考えています。
一月ごとのメンテナンスで緊張の解放を続けていれば、再発を感じずに今の状態に持って行けた可能性はあると感じています。