顔に何か貼りついたかの様なコリと顔が広がっていく感覚が続いています
「2年前くらいから、朝起きたら、顔にコリがでる様になって、」
「両アゴにポリデントが貼りついている感じです。」
「顔が横に広がっていく感じもあります。」
「アゴが開け辛いし、アゴが斜めに入る感じがあります。」
紹介でご来院。40代女性。
口は開けにくそうですが、開口バランスはさほど悪くない。
動きの確認で、頭を上にすると首のつまり、後屈で右臀部の痛み、背中の硬さ。
全身の緊張が連動も含めて顔に集中している、顎関節症でよくあるケースです。
整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。
整体要因リレーション:
(顔のコリ)
- 冷えによる内部の緊張との連動 40%
- ストレス 20%
- 肩の緊張からの影響 15%
- 股関節の緊張からの影響 20%
(臀部・背中)
- 冷えによる内部の緊張との連動 20%
- ストレス 20%
- 肩の緊張からの影響 20%
- 首の緊張からの影響 15%
- 股関節の緊張からの影響 20%
ヒアリングの内容からは、スポーツジムのウエイトとストレッチ、エステの刺激がチェック法に反応します。
マスキングを確認しながら、相対解除の間接手法で内部との緊張連動やストレス系の緊張、そして、部位間連動を解放。
立っていただいて確認、
「あれ?首の詰まりとれている。」
「前屈で腰に痛みが出てきました。」
「後屈は痛みの出方が変わってきました。」
「口は...なんで?コリ取れている! 開けやすいしバランスも大丈夫です。」
再調整を数回繰り返し、
腰回りは少し張りが残りましたが、他のお辛さは消えた状態で終了。
改善するまでストレッチやウエイトトレーニングの中止と、マッサージ系の刺激を避けること。
内部の緊張は冷えの蓄積が関係していますから、冷え取りの最適条件をお伝えして終了。
(2回目 8日後)
「アゴや顔のコリは5日間ほど調子よくて、2日前から少し戻ってきました。」
「倦怠感がでている感じで、眉間や目の奥に緊張感を感じています。」
「アゴの開閉は楽です。」
「以前出ていた、鎖骨の上の詰まり感が出てきました。」
「これが出ると息苦しくなるんです。」
ヒアリングで挙げてくださっていた7年前のストレスフルな出来事。
チェック法でチェックすると、鎖骨周囲のお辛さはその頃のストレス系緊張層が表面化して出てきているみたいです。
同様の施術で、仙骨周りに少し違和感が残った状態で、他は楽になり終了。
(3回目 17日後)
「顔のコリが出てこないです。」
「不思議とあれから、アゴの奥のほうがさらに開いてきた感じです。」
「首肩まわりは出てこなくて調子いいです。」
よかった。治癒力も働いています。
同様の施術で、腰まわりも鎖骨周りも違和感なく終了。
経過良好です。
この後も徐々に古い緊張層が表面化してきますが、
施術間隔は開けていけます。
【緊張層の蓄積】
たとえば、
- イライラしたら胃が痛くなったり下痢や便秘になったり
- 試合や発表会の前にカラダが固くなる
この様に、ストレスによる自律神経の乱れは内臓や筋肉(筋膜)に緊張をもたらします。
上記のように一過性であれば問題ないのですが、
- 継続的に続いたストレス
- 同時に複数の緊張が重なってくる
- 防御反応からマスキング的にかかる緊張層
など、緊張のかかり方によっては、下層の緊張層が抜けにくくなりカラダに緊張がかかったまま残ってしまう現象がおきる。
つまり、緊張層の蓄積現象が起こるわけです。
冷え(体内の温度差)による自律神経の乱れも同様で、継続的にかかる緊張の代表的なものです。
緊張層の蓄積がカラダの許容範囲を超えることで、緊張が高まり、その箇所に痛みや痺れやコリとして現われてきます。
当院では、整体チェック法で緊張層を捉え、自律神経に働きかける技で一つ一つ解放させていく施術をおこないます。
緊張層が解放されると、その場で取れた分だけお辛さの変化が起きます。
【過去の症状が現われる】
施術の中間確認で痛みの位置が変わったり、過去に出た位置に辛さが出てくることがよくあります。
これは、蓄積した緊張層を解放させる過程で、下にある緊張パターンが表面化する現象です。
過去のお辛さが適切に対処されていない場合、その時の緊張層がカラダに残ったまま埋もれている場合があり、それが施術の過程で表面化するわけです。
【患部への刺激】
緊張層の蓄積が少なく、カラダに余裕がある方は、ストレッチや強いマッサージなどをおこなっても問題ないです。
しかし、痛みなどお辛さが出ている方、
つまり、蓄積が許容範囲を超えて余裕が無い方は、そこに刺激を入れることでカラダの防御反応が起こり、かえって緊張が強まる場合がります。
自律神経からの緊張。
これは意味があってカラダ(脳)が緊張を入れてくれているので、
ストレッチなどで無理に伸ばすと、カラダはそれに対抗して緊張をさらに強めてくる場合があります。
辛い箇所には刺激を入れないことが、根本改善を目指したり、改善を早めるうえで大切なことです。