1年前からの足底筋膜炎に加え1ヶ月前からスネの痛みも14歳女子

2023年12月7日

不調が出た時に、まず大切なのは休息をとるということ。

次に、刺激を不調箇所に入れないことが大切だと施術を通じて感じています。

今回は、足底筋膜炎からスネの痛みへと、お辛さが広がっていった14歳女子の施術です。

1年前からの足底筋膜炎に加え1ヶ月前からシンスプリントも 14歳女子の施術

お身体の状態

「1年前、部活で走っているときに足底筋膜炎が出て。」

「最初は右足で、8ヶ月後に左にも出ました。」

「場所は土踏まずです。」

「スネの痛みは一ヶ月前。」

「左スネで重心かけたり走ったりするときに出ます。」

病院で異常無くご来院。14歳女子。

歩いていただくと、左の土踏まずに痛み。

右は今は出ていません。

土踏まずを押さえる分には痛みはでません。

蹴り込む動きで左スネ内側に痛み。

ジャンプでは出ません。

整体要因リレーション

整体チェック法でみた不調との連動部位。

足底筋膜炎:

  • 内部(内臓系周り)に溜まった緊張との連動 20%
  • 太ももの緊張との連動 40%
  • 胸の緊張との連動 20%
  • 全身を覆う緊張との連動 20%

スネの痛み:

  • ストレスが直で関わる 30%
  • 内部(内臓系周り)に溜まった緊張との連動 40%
  • 太ももの緊張との連動 30%

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術

整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張を順序よく解放していきます。

まず、治療院で受けてこられた刺激系の防御反応が反応。

次に、ストレス系の緊張が反応。

取れにくい緊張で、お客様に協力いただく解放手法で解放していきます。

部位間連動など取り、チェック法の反応が落ち着いたところで一旦確認。

歩いていただくと、

「足の裏まだ痛いです。」

蹴り込む動きで、

「さっきより痛くない。足裏に痛みが出てきました。」

再調整して確認。

歩いていただくと、

「痛くないです。」

蹴り込む動きで、

「少し痛い。足の裏が。」

再調整で、

「どっちも痛み無くなりました。」

確認できる範囲の動きを色々おこなってもらって、痛くなくなり終了。

あとは、部活での確認になります。

新たに緊張をため込まないために、刺激を入れないことと、足浴の最適値をお伝えして終了しました。

2回目(前回から4日後)

「今日まで、部活で痛みがでていません。」

「スネの痛みも足底も。」

蹴り込みなど動きの確認をしてみると、痛みが出いていません。

経過良好です。

前回同様の施術を行い、再度動きの確認で痛み無いことを確認して終了。

部活がかなり激しいことと、温度差ストレスの影響はすぐには解決できないことなので、あと数回は体に余裕を作るために施術を受けられるのがお勧めになります。

整体所感

お母さまがそばで施術を見てられましたが、揉んだり引っ張たりしないのに、その場でお辛さが変化することが不思議だったみたいです。

不調は自律神経の乱れがかかわる緊張が溜まることで起きます。

溜まった緊張が体の許容範囲を超えると痛みとして表面化するのです。

緊張の蓄積とそれが解放されたイメージ図
緊張の蓄積とそれが解放されたイメージ図

つまり、

  • 緊張が溜まる現象
  • 筋膜を通じた連動現象

によって、結果的に土踏まずやスネに痛みが出ていたのです。

上記、整体要因リレーションで挙げた緊張が主なところで、足の裏やスネには直接アプローチはしていないのです。

つらい箇所に刺激を入れないほうが改善が早まる

ストレスを受けて自律神経の仕組みが緊張を入れている箇所に刺激を入れたり伸ばしたりしたら?

神経を逆なでることになり、より緊張が強まることがわかっています。

刺激の直後は柔らかくなっても、2時間後くらいにその箇所に自律神経が緊張を入れてくるのです。

つまり、緊張が増える=緊張が高まる=痛みにつながる

いつまでたっても改善しない。

辛さが広がっていった。

このような時は、改善のために行っていることがかえってマイナスに働いている場合があるので、注意したほうが良いです。

自分自身に治癒力が備わっていることを忘れずに、あせらずに、不調を感じたときはまず休みましょう。