臀部痛が7年前から続いている30代女性
病院で異常ないのに痛みが続くときは、自律神経の関わりが考えられます。
ストレスで自律神経がかけてくる緊張が溜まって痛みにつながっている場合があり、この度の女性も緊張を減らすことで改善していきました。
7年来の臀部痛 左のお尻の奥に常に気持ち悪い鈍痛があります 30代女性の施術
「左のお尻の奥に、違和感というか、不快感というか、常に気持ち悪い鈍痛があります。」
「7年くらい前から続いています。」
- 7年前、車に乗って移動する仕事3年目で発症
- 3年前、ショック療法受けて3ヶ月くらい楽だった
- 再発して、ショック療法を何度か受けたが効かなくなった
ご紹介でご来院。30代女性。
動いていただくと、座位、立位、常に鈍痛。
後屈で、少しだけ緩む。
整体要因リレーション
整体チェック法でみた不調との連動部位。
臀部痛:
- ストレスが直で関わる 80%
- 肩の緊張との連動 20%
緊張の蓄積としての第一段階が上記リレーションで構成されていて、その奥は他の構成の蓄積になっています。
マスキングとして、
- 8年前の事故
- 26年前の怪我
が、関わっているみたいです。
施術経過
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張を順序よく解いていきます。
まず、ストレス系緊張が反応してきましたが、解放しにくい緊張で、お客様に協力していただく解放手法を入れていきます。
次に8年前の事故マスキング。
紐付く緊張の解放を促して確認。
座っていただくと、
「うん。あまり感じない。消えているような。」
立っていただくと、
「立つと鈍痛が出てきます。」
再調整では、温度差で自律神経が乱れて内部に溜まった緊張がたくさん反応してきます。
解放して確認。
「まだ痛みあります。」
再調整で、26年前の怪我のマスキング層が反応。
ここに紐付くのがストレス系緊張で、沢山でてきました。
確認で、
「突っ張る感じに変わっています。」
再調整で、
「ああ。すっきりした感じになりました。」
新たな緊張の蓄積を防ぐために、刺激を入れないことと、冷え取りの最適値をお伝えして終了しました。
2回目(前回から4日後)
「次の日、すごい楽でした。」
「今、立っている時大丈夫で、座ると違和感が出ますが前より良いです。」
整体要因リレーション:
- ストレスによる内部緊張との連動 20%
- 胸部緊張との連動 40%
- 肩の緊張との連動 20%
- 太ももの緊張との連動 20%
ショック療法のマスキングが反応してきました。
これらの関連の緊張の解放を促し、お辛さなくなって終了できました。
順調に消えていきました。
これで、生活習慣に気を付ければ再発は無いと思います。
整体所感
不調は自律神経の乱れがかかわる緊張が溜まることによって起きます。
溜まった緊張が体の許容範囲を超えると痛みとして表面化するのです。
つまり、
- 緊張が溜まる現象
- 筋膜を通じた連動現象
によっていつまでも続く慢性痛が起きるのですが、
緊張が溜まる現象を考えると、事故・怪我・手術・心的ショックなど、過去にかかった緊張も関わって慢性痛になっているのです。
事故など、体がショックを感じた時、広い範囲で緊張が入ります。
これは、肉体的には、レントゲンなど医療の検査では異常がでなかったりしますが、メンタル的には記憶に残り、その時にかかった広い緊張も記憶とリンクして体に残ってしまうことがわかっています。
広い範囲で覆った緊張は、その奥の緊張の自然な解放を妨げる傾向があり、
「事故の直後は、痛みは何もなかったが、しばらくしてから首が痛くなった!」
みたいな現象は、自然な解放を妨げられた緊張が残って、痛みにつながっていると実績からわかっています。
それらをきっちり紐解いて、当時の緊張の解放を促していけば、押したり揉んだり引っ張たり、何らかのショックを与えたりをしなくても自然と前の状態に近づいていきます。(病気や疾患が無いことが前提です。)
緊張の解放について
簡単に言えば、「古い緊張を解放するように、自律神経の仕組み(脳)に気づかせる。」手法なのです。
溜まった緊張の大半は、過去の古い緊張であることが多く、本来、消えていても良いはずの緊張が体に残ってしまっている状態と実績からわかっています。
整体チェック法で対象となる緊張を捉え、自律神経の仕組みに解放してもよいことを気づかせる。
すると、自律神経の仕組みが解放に向けて動いてくれるわけです。