くしゃみでぎっくり腰になり動けなくなった50代男性

くしゃみでぎっくり腰はよく聞きますが、今回はまさにそのケースです。

花粉症もあって、季節の変わり目によくあるらしいです。

ぎっくり腰を改善するだけでなく、今後繰り返さないためのアドバイスをしていきます。

くしゃみでぎっくり腰になり動けなくなった50代男性

「昨日、夕方の7時、くしゃみでぎっくり腰になりました。」

「いつも、季節の変わり目になりやすいです。」

「痛みは腰の少し左寄りです。」

 

ご紹介でご来院。50代男性。

 

会社を休んでのご来院です。

立った状態で痛く、座っても痛い。寝ているのが一番ましみたいです。

整体要因リレーション

整体チェック法でみた不調との連動部位。

腰痛:

  • 冷えによる内部緊張との連動 20%
  • ストレスが直に影響 20%
  • 脚部の緊張との連動 40%
  • 肩の緊張との連動 20%

施術経過

初回施術

整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層を相対解除の間接手法で順序よく解いていきます。

カラダの防御反応が強いです。

解放を促していくと、ストレス系の緊張で解放しにくいの反応してきました。

 

ヒアリングから反応するストレス系緊張を解放しながら、部位間の緊張連動を解放していきます。

チェック法の反応が落ち着いたところで一旦確認。

 

「起き上がりは少し楽になった。でも、立っている状態がまだつらい。」

 

再調整して確認。

 

「今度は、直立になる寸前に痛みます。」

 

動くたびにつらそうなため息が漏れます。

さらに数回、緊張の蓄積の解放と確認を繰り返して、

 

「立った時少しマシになりました。」

 

まだ、お腹力が入ってしまう状態でスッキリではないですけど、整体チェック法が反応しなくなったので終了。

 

解放した緊張の種類としては、ストレスと冷え(温度差)半々といったところ、

冷え取りの最適値をお伝えして終了しました。

2回目(前回から4日後)

「だいぶ楽にはなってます。」

「立ち上がる時に痛みが出ます。」

 

前屈していただくと、

「曲げる時の痛み無いです。」

「起こして真っ直ぐになる時に違和感があります。」

初回は全く曲げられませんでしたが、曲げられるようになっています。

 

後屈は、

「全然、痛み無いです。」

立位に起こしきる時痛みが有るけど、可動域は普通になってきています。

 

同様の施術で、痛み、違和感なくなり終了。

3回目(前回から9日後)

「長く車に乗ると腰が重くなるくらいで、もう、いつもどおりの調子です。」

 

緊張の蓄積が許容範囲内に収まり、痛みとしては問題ない状態。

今日は、許容範囲に対して余裕をつくる施術となります。

痛みは無いですけど、けっこうたくさん緊張が反応してきて、それらを解放して終了しました。

この後は、1ヶ月半くらいの間隔でメンテナンスをしていただくのが、カラダに余裕を作るためのお勧めになります。

整体所感

くしゃみでぎっくり腰になったからといって、原因はくしゃみではありません。

カラダの許容範囲という考え方で言えば、既に許容範囲ギリギリまで緊張が蓄積していて、くしゃみで許容範囲を超えただけで、蓄積がギリギリだったことが問題なのです。

 

自律神経の乱れがかかわる緊張の蓄積によって不調は起きます。

蓄積がカラダの許容範囲を超えると痛みとして表面化するのです。

 

緊張の蓄積とそれが解放されたイメージ図
緊張の蓄積とそれが解放されたイメージ図
緊張の蓄積と許容範囲のイメージ図
緊張の蓄積と許容範囲のイメージ図
蓄積する緊張には種類があり、それが許容範囲を超えて不調が出るイメージ図
蓄積する緊張には種類があり、それが許容範囲を超えて不調が出るイメージ図

 

つまり、

  • 冷え(温度差)ストレス
  • 心的ストレス
  • 刺激に対するストレス

これらが、自律神経を乱し緊張を入れる元で、本来の原因と言えます。

 

今回は、季節の変わり目で、いつもの心的ストレスにプラされる形で温度差ストレスによる緊張が加わり、許容範囲ギリギリになっていたのでしょう。

心的ストレスはなかなか自分では気を付けることはできませんが、冷え(温度差)ストレスに気を付けていくだけで、普段の蓄積を減らすことができます

上図のように、蓄積はすべて足し算で起きていることだからです。

半身浴など、冷え取りを続けられるだけで、季節の変わり目にぎっくり腰を繰り返さなくなるでしょう。半身浴の温度と時間の最適値は個人ごと違うので注意が必要です。

 

不調発生のメカニズム(緊張の蓄積現象)についての詳細は、

実績からわかった整体的不調の発生メカニズム

をご参照ください。