一年前からの尾てい骨痛と一ヶ月前からの股関節痛 サッカーをしている中学生男子

2024年1月9日

「一年前に打った箇所がいまだに痛い!」

打ち身自体は肉体的には治っているはずですが、当時の残緊張とのあやで痛みが出やすくなっていた事例です。

一年前からの尾てい骨痛と一ヶ月前からの股関節痛 サッカーをしている中学生男子

お身体の状態

「尾てい骨は、一年前に友達と遊んでて、椅子で尾てい骨を打ったんです。」

「それ以来、車に長く座った時に痛みます。」

「股関節はサッカーで蹴った時に急に痛くなりました。一ヶ月前です。」

中学3年生男子。

お母さまとご来院。

尾てい骨は、硬い椅子に座ってカラダを後ろに傾けていただくと痛みが確認できました。

尾てい骨を直接触っても痛みは出ません。

股関節は、右内側付け根で、外に膝を開く方向で痛みます。

整体チェック法でみた不調との連動部位

尾てい骨の痛み:

  • 内部緊張との連動 40%
  • ストレスが直で関わる 20%
  • 肩の緊張との連動 20%
  • 太ももの緊張との連動 20%

股関節の痛み:

  • 内部緊張との連動 30%
  • ストレスが直で関わる 30%
  • 肩の緊張との連動 20%
  • 頭の緊張との連動 20%

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術

整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張に対して自然な解放を促していきます。

自然な解放を妨げている広く覆う緊張層のチェック、それに紐付く奥の古い緊張の解放を促して確認。

「まだ痛いです。」

溜まっている緊張がが多いケースです。

さらに、滞りを生んでいるポイントと関連する緊張層の解放を促して確認。

「股関節の痛み無くなってきました。」

「尾てい骨はまだ出てきます。」

尾てい骨痛に関連する緊張は量的に多く、痛みが残った状態で終了。

温度差による自律神経も乱れの影響を日々リセットするために、半身浴の個人ごとの最適値をお伝えして終了。

2回目 8日後

「股関節オッケーです。」

「尾てい骨は車に長く乗るとまだ出てきます。」

尾てい骨は、前回同様、硬い椅子に座ってカラダを後ろに傾ける動きの確認で、

「ちょっとだけ痛い。」

施術では、今回はお辛さ無くなり終了できました。

3回目 13日後

「尾てい骨は車に長く乗るとまだ出てきますし、普通の椅子で出ることもありました。」

「股関節はオッケーです。」

尾骨は、若干痛み方が顕著になってきて、奥にあった、痛みと連動している緊張の芯の部分が表面化してきた可能性があります。

施術では、ストレス系の緊張が最初に広く覆っていて、解放を促すと、こんどは、椅子で尾てい骨を打った時の時系列が整体チェック法に反応。

それに紐付く残緊張の解放を促すことで痛み無くなり終了できました。

この施術で一つの区切りになると思います。

一ヶ月半後 お母さまからのメール連絡

お母さまからのメール連絡で、尾てい骨の痛みが治まっていることを確認できました。

整体所感

自律神経が乱れることによって筋肉や内臓系に緊張が入ります。

緊張が溜まって許容範囲を超えると痛みなど不調になります。

緊張の蓄積が不調や歪みを生み、それが解放されると不調や歪みが改善するイメージ図
緊張の蓄積が不調や歪みを生み、それが解放されると不調や歪みが改善するイメージ図

自律神経が乱れるのは、ストレスや温度差などで、それらが継続的要因であれば、体に緊張がかかったまま残りやすくなり、それが緊張が溜まる現象の元になっています。

自然に体が解放する量より、入ってくる緊張の量が多くなると、緊張の溜まりが体の許容範囲を超えるので痛みなど不調に至る場合があるわけです。

なぜ、尾てい骨の痛みが一年も続いたか?

体にかかった緊張の自然な解放を妨げる要素として、事故や怪我など、びっくりしたり我慢した時に体に広く覆う緊張があります。

緊張が溜まるという見方で考えると、広く覆った緊張の奥にある緊張が自然に抜けにくくなって残っている場合があることがわかっています。

たとえば、車の事故後、

「追突されて怪我が無く、病院に行ったけど検査で異常がありませんでした。」

「でも、数日後、首が痛くなって、なかなか治らないんです。」

みたいな方がご来院の時によくみられます。

首自体に異状があるわけではなくて、追突時に全身にかかった緊張が体に残ってしまって、滞りを生むことで、結果的に首に痛みとして現れやすくなってしまったということです。

今回も同様で、打った当時の残緊張と他部位との連動現象によって、特定の姿勢で尾てい骨に痛みが現れる状態になっていたのです。

尾てい骨自体がどうにかなっているわけではありませんでした。