股関節の可動域制限・歩行困難の整体「骨折以来の歩きにくさ」 80代女性
歩きにくさ。
「歳のせいかな?」というご意見をよく伺います。
ほとんどのケースで、加齢による筋骨格系の問題というよりは、緊張の蓄積が動きに制限をかけている割合のほうが多いと施術からは感じています。
今回は、動画で撮った改善記録の公開を許可していただけています。
5回目までの歩行困難の改善経過をまとめています。
正確さを考えて、施術前だけで比較しています。
5年前に骨折してから歩きにくさが続いています 80代女性
「75歳で左足のスネを骨折して、それから、歩きにくいのがずっと続いとって、歩けないことはないんですけど、足の動きが悪いんです。」
「ボルトがスネと足首に両方入っとります。」
「この頃、手が上がりにくいのがありました。今は、なんとか上がるけど、指に力が入らないし、長く上げてられない。洗濯干す時困ります。」
「腰痛もあります。70歳の時にお米をさげてなりました。」
「あと、ずっと昔は肩がこっていた。育児中に酷くなって、バキバキしてもらったらムチウチになって。」
「色々ありますけど、一番気にしているのは歩きにくいことで、歳じゃけしょうがないんかな。」
娘さんのご紹介でご来院。80代女性。
腰痛は右腰に前屈で出ます。首左右から肩にかけてのコリ。挙上していただくと握りに力が入りにくい。
施術経過
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する不要な緊張層の解放を促していきます。
整体チェック法でみた不調との連動部位。
歩きにくさ:
- 内部緊張との連動 30%
- ストレスが直で関わる 20%
- 脚部全体の緊張 50%
腰痛:
- 内部緊張との連動 30%
- ストレスが直で関わる 30%
- 脚部の緊張との連動 40%
挙上で握りに力が入りにくい:
- 内部緊張との連動 20%
- 肩の緊張との連動 20%
- 脚部の緊張との連動 60%
自然な解放を妨げている緊張層のチェック。
お米をさげて腰を痛めた時系列、首をバキバキされた時系列、17歳の手術の時系列の関連が整体チェック法に反応してきました。
それに紐付く古い緊張の解放を促します。
お店を現役でされている関係か?ストレス系緊張もたくさん反応してきます。
解放を促し確認。
「首が痛い!」
「でも、手に力は入ってきた。」
「あら、腰は楽になっとる。」
「歩きは、右のぎくしゃくは消えています。左足はまだぎくしゃくしている。」
蓄積している残緊張の解放と確認を繰り返し、最終は、
挙上で握りに力入りやすく、腰痛は痛み無し、歩きはぎこちなさが残り、首の左右に痛みが残った状態で終了。
温度差やストレスによる自律神経の乱れを日々リセットするために、冷え取りの最適条件をお伝えして終了。
2回目施術(7日後)
「次の日から、左の肩の痛みが出てきました。今もあります。」
「腰や股関節にも痛みが出てきましたけど、今は引いています。」
「腕を上げるのは、今は、右のほうに違和感を感じます。」
「足運びは、娘は前より良いって言うてくれてますけど、自分ではまだわからない。」
「意外なのが、ドライアイが良くなりました。」
歩きに関して:最初の確認では、左足全体で不調和感を感じられていましたが、後半の確認では、ボルトの入っている周囲に不調和感が絞られてきました。
3回目施術(7日後)
「左スネの骨折の所に違和感がはっきりしてきました。」
「肩は楽になってきました。」
「腰はまだ痛みが出てきたりします。」
歩きに関して:スネの違和感が減って、歩き方が変わってきました。この時の施術では、足を骨折した時系列での残緊張と、45歳の時の事故の時系列での残緊張がたくさん反応してきて、その解放を促していきました。
4回目施術(14日後)
「左の肩が重たい。前は右だったけど、今は左。」
「右腰はまだ出てくるな。」
「歩くのはちょっとマシな感じです。」
歩きに関して:最初の歩く確認で、スネの違和感は出ていません。しかし、全体的に左側が重たい感じ。
施術では、途中、左膝がガクガクする感じが出てきました。
再度、骨折時の時系列、17歳の手術の時系列での残緊張の解放を促していき、違和感なく終了。
5回目施術(一ヶ月後)
「だいぶ、カラダが軽い。」
「歩くの楽です。」
「手に力は前より入ります。」
「腰は、少し右に出ることがあります。」
「顎のカクカクが出てきました。」
歩きに関して:実際の歩きで、違和感感じない状態を確認できました。
娘さんと旅行も楽しめたみたいです。
まだ、症状としては色々出てきています。取るべき緊張が残っているわけですが、この後は、間隔を開けて、メンテナンスという形で徐々に取っていけばいいです。
歩きは、もっと楽になるでしょう。
整体所感
自律神経が乱れることによって筋肉や内臓系に緊張が入ります。
それが蓄積して許容範囲を超えると痛みなど不調になります。
(病院で異常が無いことが前提ですが、整体の範疇の不調すべてに緊張の蓄積は関わっています。)
歩行困難も、病院で異常無ければ、この蓄積現象で筋肉に制限がかかっている状態なのです。
逆に、これらの緊張の解放を促していけば、その場で不調は改善の方向に変化します。
緊張の蓄積は、その大半は古い過去の緊張であることが多く、何らかの理由により自然な解放が進んでいないだけの状態なのです。
したがって、解放を促すきっかけ(技)を入れれば、その場で、自律神経の仕組み(脳)が緊張を一つづつ解放してくれます。
4回目の施術中に膝から下がガクガクする状態が現れた
カラダに付帯した緊張の蓄積を取っていくので、古い緊張が表面化してくることがあります。
その時、昔感じてていた不調と近い状態が現れることがあります。
4回目の施術中の確認で、「膝から下がガクガクする。」と、ご本人が不安になる状態がでてきました。
この状態に関連する緊張を整体チェック法で探り、解放を促すと、歩きがその場でぐっと変わってきました。
これは、施術中だけでなく、施術後にも現れることがありますから、「悪化?」と勘違いされる方がおられますが、取るべきものが表面化しただけで改善の一つの過程にすぎません。
緊張の蓄積を減らし、さらに余裕を作っていく
この方は、まだまだ歩行が改善する可能性があります。
それは、他の部位の不調がまだちょこちょこ出てきているからです。
- 不要な緊張の蓄積が残っているから他部位に不調が現れる
- カラダの連動現象によって、それは歩行にも制限をかけている
今、歩行に辛さは感じてられませんが、体に溜まった緊張をさらに減らすことで、歩行の機能パフォーマンスはさらに改善すると考えています。
岡山市 整体院 ほぐし庵
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