全身のしんどさと10年来の後頭部痛
私自身も経験ありますが、いつまでも続く慢性痛は、良かれとご自身で行っていることが原因だったりします。
全身のしんどさと10年来の後頭部痛 40代女性
お身体の状態
「全身がしんどい!」
「仕事のストレスがあると思います。外部の人を相手にしますし。5年ほど前からです。」
かなりお疲れが溜まっている感じで、落ち着かない感じが伝わってきます。
「後頭部の頭痛。これは10年以上前から。」
「左の股関節から左腰にかけて痛い。座っていても歩いても。1-2年まえからです。」
40代女性。
動いていただくと、前屈と後屈で左仙腸関節痛、足を開くと左股関節、
頭を動かすと首肩全体のコリ。
整体チェック法でみた不調との連動(引き合い)部位
頭痛(後頭部)、首肩痛:
- 内部緊張との連動 40%
- 脚部緊張との連動 40%
- みぞおちの緊張との連動 20%
腰痛(左仙腸関節):
- 内部緊張との連動 30%
- ストレスが直で関わる 20%
- みぞおちの緊張との連動 20%
- 脚部緊張との連動 20%
自然な解放を妨げている緊張層のチェック。
- 手術(14歳)
- 物理的刺激に対する防御反応
全身を覆う緊張、刺激に対する防御反応が都度反応してきます。
自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術
自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。
マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。
施術経過
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する不要な緊張層へ自然な解放を促していきます。
緊張の開放と引き合いの解放がある程度進んだところで中間確認。
「後頭部頭痛は消えてきました。」
「首の左右はまだあります。」
前屈と後屈で、
「前屈は、腰の痛みがはっきりしてきました。」
「後屈は楽です。」
「股関節はましになってきています。」
再調整で確認。
「首が楽になってきました。左に残っています。」
「前屈、楽になってきました。」
「後屈、良いです。」
「股関節も違和感程度になってきました。」
最終、左の首肩は少し残り、前屈の腰痛も少し残って、他はなくなり終了。
2回目施術 前回から3日後
「調子がなんか良いような感じで。」
「まだ痛みはあるんですけど、昨日の朝起きた時や、一日過ごしてみて楽になったと感じています。」
「今残っているのは、左肩、左こめかみの後ろに少し、左腰は重い違和感レベル、股関節は大丈夫です。」
3回目施術 前回から8日後
「前回の後、左腰の痛みが出て3日くらいで引きました。」
「一昨日は、左首の寝違えが出て、今日はだいぶいいです。」
「股関節は落ち着いています。」
「頭痛は。目の奥に疲れがある感じで、いつもの後頭部は無いです。」
「全身のしんどさが落ち着いています。」
お話の仕方が落ち着いた感じになっています。
動いていただいても、違和感レベル。
痛みが出ても、出っ放しではなく引いていくとヒアリングで伺えますから、おからだに余裕ができてきたと思います。
整体所感
毎朝のストレッチ。
辛い箇所は揉む。
良かれと習慣化されていました。
自律神経が乱れて緊張が筋膜に入り、それが蓄積して許容範囲を超えると、コリや痛みになっていきます。
緊張の蓄積が、からだに対して余裕があるときは、ストレッチやソフトなマッサージは問題ないです。
しかし、余裕がない状態であったり不調が出ている場合は、神経を逆なでることとなり(カラダの防御反応)、負のルーティンに陥る場合があります。
緊張の自然な解放を妨げる
防御反応は、刺激に対してからだを守ろうとして入れてくる緊張なので、刺激が続く間は、解放されない緊張となります。
つまり、そこに滞りが生まれやすくなり、自然に自律神経が乱れて新たに入ってくる緊張も包括する形になるため、緊張の蓄積がどんどん増えて広がっていくことになります。