3週間前から、左足を着くと付け根がキュッと痛んで足に力が入らない 80歳女性
「3週間前から、左足を着くと付け根がキュッと痛んで足に力が入らないです。」
「左おしりと太もも内側も同時に痛みます。」
「病院ではレントゲンで異常無くて、坐骨神経痛と診断されて牽引をしています。体操も勧められました。」
80歳女性。
娘さんとご一緒にご来院。
立位は右足だけで立っている状態。
座位では痛みは少ないが左足は上にあげられない状態。
整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。
整体要因リレーション:
- ストレス系の緊張 55%
- 肩の緊張からの影響 20%
- 内股関節の緊張の影響 10%
- 太ももの緊張の影響 10%
典型的なストレス痛の反応が出ています。
整体チェック法を頼りに、
ストレスマスキング、部位の緊張、部位間の連動、全身にかかる緊張を解放。
さらに、痛点絡みで現在進行形ストレスの緊張層が反応してきました。
痛点リレーション解除の手法をかけようとすると、
「足の痛みが強まってきました!!」
主因がストレス系なのは間違いなさそうです。
うつ伏せから座位に変えて続きを行います。
解除して確認。
「まだ痛いけど楽になってきました。」
「力はまだ入りにくいです。」
再調整で、
「だいぶ足に力が入るようになりました。」
「足が着ける。支えられる。」
「これなら杖なしで歩けそうです。」
施術としては簡単なケースなのですが、主要因が現在進行形ストレスなので、すぐに緊張が戻ってくることが予測されます。
ある程度お身体に余裕ができるまで、施術を詰めていきます。
【2回目 3日後】
「全体に少し楽になってきました。」
「足も少し上げやすい。」
「立つときの痛みは出てきています。」
うつ伏せの施術はまだきつく、座位の施術で楽になっていただき終了。
【3回目 6日後】
「立つときの太ももの痛みは無くなってきました。」
「左足付け根がまだキュッと痛みます。」
この日は、他の種類のストレス系緊張が反応してきました。
うつ伏せの施術はまだきつく、座位の施術で楽になっていただき終了。
【4回目 10日後】
「立っている時は左足付け根。」
「寝ている時にお尻に痛みが出ます。」
うつ伏せが少し長くできるようになってきました。
同様の施術で楽になっていただき終了。
【5回目 2週間後】
「立つときにはやはり左足付け根に痛みが出てきます。」
「太ももからふくらはぎまでピリッと走る痛みが出ることがあります。」
今回はずっとうつ伏せで施術できました。
反応する緊張層も減って、おカラダに余裕ができてきています。
【6回目 2週間後】
「今日は自分で車を運転してきました。」
「ピリッと走るのは起きなくなりました。」
「でも、付け根の痛みは出ますし、ずっと立っているのはしんどいです。」
元々、車を運転される方で、5回目までは娘さんの付添いでしたが、今日はお一人です。
痛みは出ていますが、おカラダに余裕ができてきました。
この後はもっと間隔を開けていけるでしょう。
【現在進行形のストレスによる痛み】
ストレスにより自律神経が乱れて、特定の部位に緊張がかかり痛みとして出る。
そのストレスが未解決で常に心にあると、緊張はかかりっぱなしになる。
つまり、痛みとしてはは再発しやすいわけです。
しかし、ストレスが解決していない状況でも、
- カラダ深部に残る他の古い緊張の解放
- 冷え取りで自律神経の安定を図る
現在進行形ストレス以外の要素を減らすことで、カラダに余裕ができてきます。
すると、
- 痛みの範囲が狭まる
- 痛みの強さが弱まる
- 動きのパフォーマンスが向上
だんだん耐えられる状態に徐々に変化するわけです。
ストレスの元が解決しても、冷え取りは続けてくださいね。