寝返りができない程の首痛
「夜、寝返りができないくらいに、左首に突っ張りと痛みが出ています。」
「一昨日から出始めたのですが、今はこめかみに頭痛も出てきて。」
「左腕も上がらなくなって、全部左に集中しているんです。」
同業者様からのご紹介。60代女性。
動いていただくと、左肩に痛みの中心があり、頭が動かせないレベルの首痛。
前後屈も肩首の痛みで確認できない状態。
腕は、左腕が挙げにくく、右腕にも痛みを確認。
仰向けで施術を行います。
整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。
整体要因リレーション:
(肩・首痛)
- 冷えによる内部の緊張との連動 20%
- ストレスの影響 15%
- 肩自体の問題 20%
- 腹部の緊張からの影響 20%
- 太ももの緊張からの影響 15%
まず、反応してくるのはカラダの防御反応です。
これらを解放しながら、相対解除の間接手法で内部との緊張連動を解放。
部位間の連動も解放していきます。
動きに支障がでるレベルの首痛なので、仰向けのまま頭を振ってもらい痛みや可動域の変化を確認します。
少し時間がかかりましたが、
「引っ張りは残るけど、楽になってきました。」
起き上がっていただきます。
「痛い!起きれない。」
思った以上に防御反応が強くて、カラダが緊張を戻してきます。
首を揉まれましたか?
「昨日、主人に揉んでもらたんです。」
再度、技を入れて起きていただき、座位の施術に切り換えました。
最終、腕を挙げるのはOK。首の痛みは少し残りましたが可動域はOK。頭痛は後頭部に少し残る状態で終了。
刺激を入れない注意事項と、冷え取りの最適条件をお伝えして終了。
(2回目 5日後)
「次の日にカラダが軽く、首も楽になりました。」
「まだ、角度によって、左首にキャッとなる痛みが出ます。」
動いていただくと、左腕はまた上げにくくなっています。
今回は、ストレス系の緊張が大量に反応してきました。
楽になっていただき終了。
(3回目 13日後)
「疲れが重なってきて、首肩、こめかみの痛みが出てきました。」
「あと、左ひじが痛くて雑巾を絞れない。」
「股関節の痛みとスネのだるさが出てきて、早く歩けないです。」
整体チェック法で確認すると、ヒアリングで伺っていた、
- 30年前の追突事故
- 小さいころの内臓の病気治療
が反応します。
「内臓の病気の時は、股関節も痛くなってたんです。」
事象マスキングをチェックしながら奥に潜む緊張層を解放して、最終、痛み無くなり終了。
(4回目 14日後)
「だいぶ楽です。全体的に。」
「左首筋の引っ張りは時々あります。」
「あと、スネの筋に立ち仕事で違和感出ますけど、股関節が調子よいし、頭痛もありません。」
よかった。一段落かな。
(5回目 一ヶ月後)
「あの後、一週間後にめまいと吐き気が出てきまして、」
「病院でCT検査と耳鼻科に行きましたが異常無く、生活習慣だろうと言われました。」
過去にめまいなど出たことあるのですか?
「30代後半の頃、同じような状態になったことがあります。」
整体チェック法にも反応がありました。
古い残っていた緊張層が表面化して起きた可能性があります。
(6回目 2ヶ月後)
「調子いいんです!」
「辛くなくてもメンテナンスには行こうと意識はしていたのですけど、間があいちゃって。」
「肩こりとか出てきても、気づいたら消えていたりで。」
「だんだん間隔を開けていけるんですね。」
よかった。
経過には個人差がありますが、
だいぶ、緊張層の古い蓄積は減ったのではないかと思われます。
【整体的不調はなぜ起こるのか?】
- 使い疲れ
- ストレスによる自律神経の乱れ
- 冷えによる自律神経の乱れ
これらの要因により筋肉(筋膜)や内臓系に緊張が入り、緊張の蓄積現象がカラダの許容範囲を超えることで不調がでています。
【緊張層の蓄積】
たとえば、
- イライラしたら胃が痛くなったり下痢や便秘になったり
- 試合や発表会の前にカラダが固くなる
この様に、ストレスによる自律神経の乱れは内臓や筋肉(筋膜)に緊張をもたらします。
上記のように一過性であれば問題ないのですが、
- 継続的に続いたストレス
- 同時に複数の緊張が重なってくる
- 防御反応からマスキング的にかかる緊張層
など、緊張のかかり方によっては、下層の緊張層が抜けにくくなりカラダに緊張がかかったまま残ってしまう現象がおきる。
つまり、緊張層の蓄積現象が起こるわけです。
冷え(体内の温度差)による自律神経の乱れも同様で、継続的にかかる緊張の代表的なものです。
緊張層の蓄積がカラダの許容範囲を超えることで、緊張が高まり、その箇所に痛みや痺れやコリとして現われてきます。
当院では、整体チェック法で緊張層を捉え、自律神経に働きかける技で一つ一つ解放させていく施術をおこないます。
緊張層が解放されると、その場で取れた分だけお辛さや可動域の変化が起きます。
【過去の症状が現われる】
施術の中間確認で痛みの位置が変わったり、過去に出た位置に辛さが出てくることがよくあります。
これは、蓄積した緊張層を解放させる過程で、下にある緊張パターンが表面化する現象です。
過去のお辛さが適切に対処されていない場合、その時の緊張層がカラダに残ったまま埋もれている場合があり、それが施術の過程や術後の経過で表面化してくるわけです。
【患部への刺激】
緊張層の蓄積が少なく、カラダに余裕がある方は、ストレッチや強いマッサージなどをおこなっても問題ないです。
しかし、痛みなどお辛さが出ている方、
つまり、蓄積が許容範囲を超えて余裕が無い方は、そこに刺激を入れることでカラダの防御反応が起こり、かえって緊張が強まる場合がります。
自律神経からの緊張。
これは意味があってカラダ(脳)が緊張を入れてくれているので、
ストレッチなどで無理に伸ばすと、カラダはそれに対抗して緊張をさらに強めてくる場合があります。
辛い箇所には刺激を入れないことが、根本改善を目指したり、改善を早めるうえで大切なことです。
岡山市 整体院 ほぐし庵
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