8ヶ月妊婦さんの恥骨痛
妊婦さんの不調。
傾向として、「お腹が大きくなってきているから。」と負荷のせいと考えがちですが、自律神経の乱れと緊張の蓄積がかかわって不調が出ていることが多いです。
今回は妊娠8ヶ月の恥骨痛のお客様。
ストレスが強くかかわっていました。
恥骨の痛みで歩くのが辛い。妊娠8ヶ月 30代女性
「歩くのが辛いくらいに恥骨が痛いです。」
「座って立つときも痛みます。」
妊娠8ヶ月、30代女性。
歩き、座って立つ動きで恥骨の左側に痛みが出ています。
整体要因リレーション
整体チェック法で要因リレーションの確認。
(恥骨痛)
- 内部の緊張との連動 45%
- 太もも+膝の緊張との連動 40%
- 骨格的要素 15%
内部の緊張の蓄積は、冷えとストレスによる自律神経の乱れで、ストレスが多めに反応していました。
施術経過
妊婦さんなので座位で施術をおこないます。
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層を相対解除の間接手法で順序よく解いていきます。
最初にマスキングが日常の事で反応。
紐付く緊張を解放して中間確認。
「恥骨左に痛みがあります。けど、さっきより軽い。」
「歩くのもさっきより良いです。」
再調整で、
「まだ痛みます。」
「右に体重掛かった時に恥骨左に響きます。」
「肩が楽になってきました。」
再調整で、
「痛みが真ん中に移ってきました。」
「首の重だるさと気持ち悪さが出てきました。」
蓄積が多く時間がかかりましたが、さらに複数回調整を繰り返して、
「気持ち悪さ消えました。」
「足も上がるし歩くのだいぶ楽です。」
恥骨には少し痛みが残りますが、立つときの痛みは消え、歩きは楽になり、途中出てきた気持ち悪さも無くなり終了できました。
日常のストレスに大きな事象ストレスが重なってきた
整体的不調は、カラダに付帯する緊張の蓄積が許容範囲を超えることで起きます。
今回は、ストレスによる自律神経の乱れが緊張の蓄積に主にかかわっていました。
技をかけた経緯とヒアリングから、長く続いている日常のストレスに、新たな大きなストレスが加わったことで、歩くのが辛い状況にまで悪化されたと思われます。
整体所感
整体的不調は、緊張の蓄積の解放に比例してその場で変化します。
緊張の蓄積なので、奥に潜んでいた緊張層が出てくることで、最初に出ていなかったお辛さが表面化してくる場合があります。
今回は、首の重だるさや気持ち悪さなどが表面化してきました。確認での痛みの位置の変化も、奥の緊張層が表面化することで起きている現象です。
少し恥骨に痛みが残るのは、今はアプローチできない深部に残る緊張層との関連か、ストレスが現在進行形であることの影響かどちらかと思われます。
時々リセットしてカラダの許容量に対して余裕を作って置けば、ストレスの量が変わらなくてもお辛さはでにくくなると思われます。
チェック法で確認して、次回は4週間後に施術を予定しています。