大きな家具を移動したのが原因?股関節の痛みが抜けない
慣れないことを急にするとカラダのどこかが痛くなったりはよくあることです。
しかし、その痛みがなかなか消えなくて病院でも異常ない場合は、緊張の蓄積現象に着目すると改善に向かいやすくなります。
大きな家具を移動したのが原因?股関節の痛みが抜けない60代女性
「4ヶ月くらい前に、大きな家具を移動した後、左腰回りに張りが残って。」
「それが影響していると思っているんですけど、左股関節が痛くなって足を広げる動きや支えた時に痛みが出るんです。」
立位で左足で体を支えると左股関節側面に痛み、座って膝を広げると左膝が45度の角度しか開かなく痛みが立位と同じ位置に出る。
他に、事故以来の右肩の痛み、首の付け根の痛みがあります。
整体要因リレーション
(股関節痛)
- 冷えからの内部の緊張との連動 70%
- 胸の緊張との連動 20%
- 背中の緊張との連動 10%
(肩の痛み)
- 冷えからの内部の緊張との連動 20%
- ストレスの影響 30%
- カラダ全体を覆う緊張との連動 35%
- 骨格的影響 15%
マスキング層として
- 交通事故(35歳)
- 事故に伴う手術
- 他、手術2件
- 家具を運んだ時の緊張層
が反応。
施術経過
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層を相対解除の間接手法で順序よく解いていきます。
マスキング層が頻繁にチェック法に反応してきます。
反応するマスキング層に紐付く緊張層を解放して、チェック法の反応が落ち着いたところで中間確認。
「あれ?肩と首大丈夫です。痛くない。」
股関節は?
「支えた時の痛みはまだあります。」
「あぐらの痛みもまだあります。」
蓄積が多いです。
再調整で、
「あ。股関節開いてきた。」
「痛みありますけどだいぶ減っています。」
「からだを支えた時の痛みもだいぶ減りました。」
上半身のお辛さは消え、股関節の痛みは軽減。
座って膝を広げる時の膝の角度も右と同じになりました。
内部の緊張は冷え(体内の温度差)がかかわって蓄積していたので、冷え取りの最適値をお伝えして終了しました。
2回目の施術(1週間後)
「足はまだ開いていますよ。痛みも薄らいできました。」
「気持ち的にも軽い感じになりました。」
「肩首はもう出ていません。」
施術後、あぐら様に座って膝を開く確認で、膝が開くだけでなく上半身を足側に寄せる方向に柔軟がさらに増しました。痛みは少し残って終了。
3回目の施術(3日後)
「足の痛み弱くなっていますが、一点キューッとなる痛みが出ています。」
施術後、痛みなくなり柔軟がさらにアップして終了。
4回目の施術(10日後)
「股関節調子いいです!」
動きの確認で痛みなく可動域も全く問題ない状態でした。
複数のマスキング層が緊張の解放を妨げていた
事故などショックが加わったときなどに、広い範囲に緊張が覆い、その緊張がいつまでもカラダに残ることがあります。この、緊張が広く覆う現象をマスキング現象と呼んでいます。
マスキング現象は、その奥にある緊張の蓄積の自然な解放を妨げていることが多いのです。
整体的不調は、カラダに付帯する緊張の蓄積が許容範囲を超えることで起きます。
治癒力によって自然に解放されれば、それに比例して痛みが引いていくのですが、マスキング現象などがかかわってくると改善スピードに制限がかかってくるわけです。
今回は、複数のマスキング層がかかわっていましたが、順序良く紐解くことでその場でどんどん痛みと可動域が変化していきました。
整体所感
足を開いて開きの左右差があれば、ストレッチで左右差を縮めるといいような気がします。
しかし、その左右差が緊張の蓄積によって起きている場合はストレッチによって解決はしません。
解決しないだけでなく、逆に防御反応によって可動域が狭まったり痛みがひどくなったりする現象が後から起きる場合があるのです。
脳が理由があって縮めているものを伸ばされると、それに反発してさらに緊張を強めてくるからです。
今回、カラダ内部の緊張との連動が強く左股関節に影響していました。
引き合いが起きている状態をイメージしていただければ良いと思います。
内部の緊張との連動はカラダのどの箇所にもかかわってきます。
つまり、「大きな家具を移動した」という事象は、連動がどこにかかるかのきっかけになっていただけで、左腰から左股関節に連動が移っていったと解釈しています。
痛みが出ている箇所に原因はないということになります。
岡山市 整体院 ほぐし庵
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