何もしていないのに急に首が痛くなって横を向けなくなりました
特に何もしていないのに急に痛みが出てくることはあります。
しかし、痛みには必ず理由があります。
病院で異常が無ければ、ストレスや冷えが関わる緊張の蓄積現象に着目することと、カラダの防御反応に注意しながら改善をすすめると、不調の出にくいカラダに変わっていきます。
何もしていないのに急に首が痛くなって横を向けなくなりました。40代女性
「4日前の夕方、何もしていないのに急に首が痛くなって横を向けなくなりました。」
「以前、事故で軽いムチウチになった時の感覚です。」
40代女性。
ストレス的なことは?
「痛みが出る数日前は仕事が忙しかったんです。」
「背中の慢性的な張りは常にあります。」
動きの確認では、
頭を上にあげる時と左右に振り向く時に首の付け根に痛み。
挙上で肩甲骨周りがゴリゴリいっている状態。
後屈で腰の痛み。
整体要因リレーション
首痛:
- ストレスが直にかかわっている 40%
- 股関節の緊張との連動 20%
- 太ももの緊張との連動 20%
- 肩の緊張との連動 20%
肩甲骨周りの張り:
- ストレスによる内部緊張との連動 20%
- ストレスが直にかかわっている 20%
- 頭の緊張との連動 20%
- 太ももの緊張との連動 20%
- 全身を覆う緊張との連動 20%
腰痛:
- ストレスが直にかかわっている 35%
- 脚部の緊張との連動 60%
施術経過
初回施術
整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層を相対解除の間接手法で順序よく解いていきます。
最初に、痛みが出る数日前の仕事の件が防御反応として反応。
解放すると、
次に、全身に覆うストレス系緊張や部位間連動を取って動きの中間確認。
頭を動かす確認で、
「まだ制限がかかっています。痛い。」
挙上で、
「だいぶ楽です。左肩がゴリゴリいっています。」
後屈で、
「腰は痛くないです。」
再調整で、
ヒアリングで伺っていた、15歳の時の足の靱帯手術がチェック法に反応。
当時の残緊張で、マスキングとしても残っています。
それらを解放して確認してみると、
「肩のゴリゴリ無くなりました。」
「上に向ける!左右は左に向くのがまだ辛い。」
再調整で、
ヒアリングで伺っていた20歳の時に遭った追突事故がチェック法に反応。
マスキングとして残っていて複雑になっています。
マスキングに紐付く緊張の解放と確認を数回繰り返すことになりました。
最終は、
「あ、すごい楽です。頭が回る。」
2回目(前回から2日後)
「首は回っています。」
「左の肩回りの張りはでてきました。」
「夜、腰の痛みで起きることがあったんですけど、無いです。楽です。」
「冷え性がいつもと違うんです。冷えまで変わるって、ちょっとびっくり。」
同様の施術で楽になっていただけて終了。
3回目(前回から17日後)
「一週間前、元気になったのでゴルフの練習に行ったんです。」
「その時コリが出て、それを揉んじゃったんです。」
「そしたら、そのあと大変なことになって...。」
「揉んだらだめって教わってたのにすみません。」
刺激に対するカラダの防御反応ですね。
刺激による弊害を実体験されることになりました。
複雑にはなっていなかったので、マッサージやゴルフによるマスキングや防御反応を取って、短時間でお辛さなく終了できました。
防御反応による一時的な悪化があっただけで、古い蓄積層はだいぶ少なくなっています。
この後はメンテナンス間隔で大丈夫です。
整体所感
揉むという行為について
コリや痛みは必ず理由があって発生しています。
理由があって脳が起こしていること。
つまり、痛い箇所やこった箇所を揉んだり刺激を入れても意味が無い場合が多いのです。
揉むことで、脳がそれを止めてくれるわけでなはい。
ゴルフでのコリと揉んだことへの防御反応について
整体の範疇の不調は、カラダに付帯する緊張の蓄積が許容範囲を超えることで起きています。
緊張の蓄積を解放して、それが少なくなることで痛みなど不調が消えていきます。
付帯する緊張が少ない状態を維持することで、不調が出にくいカラダにもなります。
今回は、カラダにまだ余裕ができていない状態でゴルフをされたので、部分的に許容範囲を超えてコリが出てきた。
緊張箇所を揉むことで、自律神経の仕組みが反応してその箇所の緊張がかえって高まることになった(防御反応)。
コリの慢性化状態では、防御反応による悪化があってもその差を感じにくい状態になっていますが、施術によって緊張の蓄積が少なくなっている状態で起きた防御反応はわかりやすく、きつく感じることがあります。
緊張の蓄積現象についての詳細は、
をご参照ください。