何もしていないのに尾てい骨に痛みが出始めた30代女性

2024年1月2日

打ったりとか物理的に何か受けたわけでないのに痛みが出始めるのは、自律神経の仕組みが関わっていることが多いです。

今回は尾骨(尾てい骨)痛のお客様の事例。

何もしていないのに尾てい骨に痛みが出始めた30代女性の施術

お身体の状態

「2週間前から、尾骨が痛みだして。」

「出始めは少し痛い程度だったんですけど、座っている姿勢で痛みを強く感じるようになってきて。」

「今日、病院に行っても異常無く、薬を飲んだら少し楽になったんですけど、今は痛みが出ています。」

30代女性。

何もしていないのに尾骨(尾てい骨)が痛くなった 30代女性
【何もしていないのに尾骨(尾てい骨)が痛くなった 30代女性】

ドーナッツ型のクッションご持参、会社でも使用されているみたいです。

尾骨は根もと付近に触ると痛い。座る時の痛みは長くなると強く痛む。

整体チェック法でみた不調との連動部位

尾骨(尾てい骨)痛:

  • ストレスが直で関わる 40%
  • 肩の緊張との連動 20%
  • 股関節の緊張との連動 20%
  • 胸の緊張との連動 20%

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術

整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層に対して自然な解放を促していきます。

部位間連動を取って、一旦確認。

「痛い!」

「痛みがはっきりしてきました。」

ストレス系の関連が顕著になってきました。

それらの関連を解くと、

「あ、最初痛いかと思ったんですけどそうでもない。」

「違和感レベルです。」

スッキリさせるべく更に進めていくと。

「あれ?痛くなってきた。」

「痛みの位置は尾骨の下の方に変わりました。」

奥に潜む次のパターンが出てきているかもしれません。

再度、整体チェック法で整体要因リレーションを確認してみます。

尾骨(尾てい骨)痛:

  • 内部緊張との連動 40%
  • 脚部の緊張との連動 40%
  • 肩の緊張との連動 20%

先ほど解放したのはストレスが主の層でしたが、奥からは温度差がらみの層が出てきたみたいです。

整体チェック法の反応順に施術を進めていくと、

「さらに痛みが強まってきました。はっきり痛い場所がわかります。」

更に、部位間連動や緊張の解放を行って確認。

「楽になっている。」

「痛くないです。」

大きく2層のパターンで覆われていたことになります。

ドーナッツ型クッション無しで座っていただいて、座位を試しながらおからだの説明開始。

説明をしている最中にも痛みが出てきたりしましたので、施術をはさみながら説明をして終了。

今回のポイントとしては、

心的ストレスは、

  • 3年前の転職
  • 半年前の職場環境の変化

温度差ストレスは、

  • 寝る時の冷房(結婚後)
  • 寝る前の冷たい飲食(結婚後)
  • 職場の寒さ

施術経緯から、元々、日々の温度差ストレスの影響で体の許容範囲に余裕が無くなっていたと思われます。習慣改善のアドバイスをさせていただいて終了。

2回目(前回から2日後)

長く座っても問題なくなりました。

「次の日、会社には、一応、ドーナッツクッションを持って行ったんですけど、使わなくてすみました。」

痛み止めも次の日から飲んでいないんです。」

よかった。

施術では、途中で違和感が出てきましたが、最終、なんともない状態で終了。

蓄積はだいぶ減っています。

この施術で一つの区切りになると思われます。

整体所感

2回目の施術後の会話で、

「ふわーっと緊張が解けていく感じで、なぜか痛みを感じなくなっている。不思議ですね。」

「病院では異常が無いって言われたから、痛みって何なんだろうと考えてしまいます。」

とおっしゃられていました。

痛みは、脳が身体を守るために発生してくれているもの

つまり、医学的に肉体的に悪くない箇所にも、シグナルとして痛みを出してくることがあるわけです。

他には、筋膜の連動現象で結果的にそこに出ているケースがあります。

整体で改善する痛みとは

整体の範疇の痛みとは、

  1. 単一の大きなストレスで起きている痛み
  2. 徐々に溜まった緊張が許容範囲を超えて起きている痛み

大枠では2タイプがあり、大半は2の徐々に溜まった緊張で起きています。

蓄積が許容範囲を超えて辛さが出た状態とは、古い過去の残緊張とも連動している状態なのです。

残緊張とは消えても良いのに残っているだけなので、残緊張の解放を促す手法で、どんどん減らしていくことができます。

結果、緊張が許容範囲内に収まると痛みを感じなくなります。

  • 新たに入る緊張を習慣改善で減らす
  • 体に溜まった残緊張をさらに減らしていく

この努力で、

体の許容範囲に対して余裕ができてくると、不調が出にくい体に変わっていきます。

溜まった緊張が減ったことで、柔軟性が改善したり機能改善も見られます。

自律神経の仕組み(脳)が入れている緊張は、揉んだりストレッチなどでは解放されないと考えています。

体に溜まった緊張を減らすことを改善の指標として、お身体の機能を改善していくことを当院では整体と呼んでいます。

溜まった緊張が減ることで辛さが減り整うイメージ図
溜まった緊張が減ることで辛さが減り整うイメージ図