ストレスが体を硬くする7歳男子の改善事例 – 股関節可動域・後屈柔軟性
ストレスで自律神経が乱れて筋膜に緊張がかかります。
その緊張が溜まる現象を緊張の蓄積と呼んでいますが、蓄積のしかたで痛みやしびれが現れたり、不定愁訴が現れたり、自律神経は様々な不調とかかわりがあります。
緊張の蓄積は、体の柔軟性にもかかわっています。今回は、体が硬い7歳男子の改善経過を動画で見ていきます。
股関節と後屈柔軟性に制限がかかっていた7歳男子の改善事例
股関節可動域と柔軟性の改善経過動画(初回ー3回)
3回の施術でからだに溜まった緊張を減らすことで、股関節可動域と柔軟性が本来の状態を取り戻しました。
3回までの経過をまとめた動画です。
ご来院時の状態
股関節可動域
平らな面に座って、股関節が硬く膝が開かない。上体の傾きを後ろ手に支えている状態。
柔軟性(立位・前屈・後屈)
お尻が後ろに引けている。腰や背中や股関節の柔軟性がなく、膝を曲げて後傾をとっている状態。
動画で、前屈後屈の柔軟性と股関節の可動域の改善経過をまとめています。(3回施術)
股関節可動域 改善経過
初回前後
2回目前後
3回目前後
柔軟性 (立位・前屈・後屈)改善経過
後屈改善経過(1-3回施術)
前屈改善経過(1-3回施術)
立位改善経過(1-3回施術前)
施術ポイント
緊張の蓄積が目立った箇所は、
- 内部(内臓系)
- 脚部全体
これらが、筋膜を通じて引き合うため、
- 股関節が開きにくい
- 上半身との引き合いで背や腰が曲げにくい
状態になっていました。
緊張はストレスが元になっていると思われます。
からだに付帯した緊張の蓄積に対して、自然な解放を促していく手技で、本来の7歳児らしい柔軟性を取り戻していきました。
緊張の滞りがなぜ発生していたか?
ストレスによる緊張がうまく抜けなくなるから、緊張の蓄積が起きてしまいます。
何かをきっかけにマスキング様に緊張がかかると、緊張の自然な解放が滞る場合があることがわかっています。
マスキングとは→ マスキング現象にアプローチできると改善が早まる
今回は、緊張を解放していった経緯から、過去の入院などが関わっていました。
整体所感
緊張の蓄積は、
- 緊張の高まり
- 可動域制限
- 代謝制限
を生みます。
症状としては、痛みやしびれやコリとして出る場合もあれば、不定愁訴的にとらえどころのない、どこに原因があるのかわからないような辛さとして出る場合もあります。
自律神経とのかかわりがあまり知られていない不調としては、この事例にあるような柔軟性の他に、むくみ、運動パフォーマンスなどがあります。
自律神経(脳)が入れている緊張なので、ストレッチをしたりマッサージをしても改善が難しいです。
改善しにくいだけでなく悪化しているケースがよくみられます。これは、自律神経の仕組みが起こす防御反応によって悪化しているものです。
理想的な筋膜リリース
筋膜リリースという言葉はよく使われていますが、筋膜リリースとは筋膜を元の自由な状態に戻すことで、自律神経がかけてくる緊張を解放することで実現します。
ストレッチするわけでもなく柔軟性が向上していくのは、緊張の解放で筋膜がリリースされていくからです。
経験から、皮膚をしごいたりストレッチをかけることで、同様の筋膜リリースは難しいと考えています。
健康法として
こりや痛みなどつらい症状について、つらい箇所の問題とされていることが多いですが、実際にはからだ全体の問題であることは、不調を持ったお客様共通のことです。
緊張の蓄積には許容範囲があるので、つらさが消えたことを改善ととらえていると、まだ残っているいる緊張に目がいかなくなります。
たとえば、めまいという症状は、病院で異常がなければ緊張の蓄積と比例していることが多いです。
順調に改善している過程で、「新しい薬が効いたの!」と、合った薬に出会えても、並行して整体で残った緊張は取っておくほうが良いのです。
緊張が溜まってくると、体の状態が変わってきますから、その薬も効かなくなる可能性があるわけです。
健康法として、緊張の蓄積が起きないようにしておくことは大切で、整体によるリセットだけでなく、普段の生活習慣が大切です。
岡山市 整体院 ほぐし庵
Address : 岡山市南区築港新町2丁目11-10
【完全予約制】【駐車場有】
Tel : 090-9418-4644
Tel 受付時間 7:00~21:00(休業日も受けております)