繰り返す動悸と常にある首から背中の張りに悩む50代男性

今まで経験してない不調が突然出る場合があります。

病院の検査で異常なければ、ストレスによる自律神経の緊張がかかわっていることが大半です。

自律神経が関わっている場合、体に刺激を入れてしまうと悪循環になる場合があるので注意が必要です。

繰り返す動悸と常にある首から背中の張り50代男性の施術

お身体の状態

「1年半くらい前に、急に血圧が上がってパニックみたいになった」

「病院で薬でそれは治ったんですけど」

「そっから、不眠になって、動悸がすごいして、頭がふわふわしたりいろんな症状が出るようになった」

「鍼、電気、カイロなどあらゆることをしてきたけどようならん」

「今、気になっているのは、首から背中の張り、動悸、不眠なんです」

ご紹介でご来院。50代男性。

整体チェック法でみた施術ポイント

自律神経の特性を利用した『整体チェック法』による緊張のチェックでは、内臓系の上部と下部に溜まっていることがわかり、

  • 首や肩は、内臓下部の緊張との連動
  • 背中や鎖骨周りは、内臓上部緊張との連動

このような緊張リレーションが見られた。

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術後

「左肩に突っ張りが残るけど、鎖骨周りや肩甲骨周りのつらさは消えています」

「息も吸いやすくなっている」

状態を確認して施術は終了。

技の説明や習慣改善のアドバイスをして終わりました。

2回目施術前ヒアリング(前回から7日後)

「なんか、前より症状が出なくなっている」

「お酒も飲めるようになった!」

「調子崩してからは、酒を飲むと不調が出やすくなるし、よけいに頭が冴えて眠れんようになるから止めとったけど」

「逆に、もらってた薬を飲むと次の日眠くなる現象が出だしたから、薬はやめました」

「薬やめても寝れるようになった」

「動悸もちょっと落ち着いてきてる」

「呼吸も意識しなくなりました。吸えてます」

「首の張りも前と違う」

「腰の張りはまだ感じるなあ」

3回目施術前ヒアリング(前回から1ヶ月後)

「だいぶ良いです」

「時々、頭がキーンというのがある」

「首の張りや動悸は無くなりました」

「関係ないかもしれんけど便秘がひどい」

「食欲もある」

この施術で満足していただけて一つの区切りになりました。

整体所感

症状の出方や強さから考えると、意外と早く落ち着きました。

施術経過から、療術など体に刺激を入れる習慣があったのが、逆に神経を逆なでて、悪循環を生んでいたと思われます。

つらい箇所への刺激で悪化する

病気や疾患ではなく、整体の範疇で起きている不調は、必ず自律神経の仕組みが関わっています。

ストレスを受けて自律神経が乱れ、筋肉や内臓系に緊張がかかります。

ストレスを受けて自律神経の仕組みが筋膜に緊張を入れてくる
ストレスを受けて自律神経の仕組みが筋膜に緊張を入れてくる

ストレスの内容によっては緊張がかかりっぱなしになる場合があります。

それが徐々に溜まれば、緊張が高まり、痛みや不定愁訴、可動制限など不調につながります。

自律神経が乱れて緊張が溜まる緊張の蓄積現象

病院で異常が見られない不調は自律神経の緊張が関わっているケースが大半です。

単純に言えば、脳が起こしている現象

つまり、物理的な刺激を入れても、脳が緊張を止めてくれるわけではない

揉んだり引っ張ったりなど刺激を入れると、肉なので一時的には柔らかくなります。

しかし、神経を逆なでてしまうこととなり、脳が緊張を増してかけてくるので、返ってその箇所が硬くなるのです。

これを刺激に対する防御反応と呼んでいて、2時間後くらいに刺激前より硬くなる現象が起きていることが実験で確認できています。

不定愁訴を訴えられる方の緊張のかかり方の傾向

体へかかった緊張の分布の傾向として、

  • 首や肩は、内臓下部の緊張との連動
  • 背中や鎖骨周りは、内臓上部緊張との連動

が、みられました。

これは、胸部と背部が圧迫する方向へ力が加わっている状態になります。

動悸で悩まれている方は、施術では、この様な緊張分布がみられることが多いです。

あと、広い範囲で緊張がかかり、その量が多い方は、不定愁訴という捉えどころのない不調で出ている方が多いです。

もう一つの不調のパターンとしては、悩み・考えすぎなどで脳過労が起きると、脳が考えさせないように特定の部位に不調を出して、その不調に意識を向けさせようとする場合があります。

筋骨格系の症状であれ、消化器系や泌尿生殖器系の症状であれ、身体にさまざまな症状が現れるのは、当人の注意をその症状に引きつけるためである。

サーノ博士のヒーリングバックペイン(著者 医師・教授ジョン・E・サーノ)より

考えるという行為はかなりエネルギーを消費するので、それが過ぎると、脳が自己防衛のために不快な症状を出して、そちらに意識を向けさせて考える量を減らさせていると言われています。

このような不調のメカニズムもあることを理解しながら習慣改善も併せて行うと、根本解決に近づきやすくなります。

Contact

岡山市 整体院 ほぐし庵

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