座位と立位で起きる左足の坐骨神経痛。悪化の原因はストレッチ

2018年8月10日

「座っている時と立っている時に、左太ももの裏に鈍い痛みが出ます。」

「じっとしていられない状態なんです。」

 

紹介でご来院。40代女性。

 

座っている時、立っている時で痛くて、じっとできない。

寝ている時は痛くない。

 

整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。

殆どがストレス系の緊張で、マスキングがらみで反応してきます。

仙腸関節、左股関節、胸椎の調整、全身バランスを整えて確認。

 

「まだ痛いです。」

 

反応から考えてストレス系の緊張が主ですが、防御反応がかなり強い状態です。

解除と確認を繰り返すことで、

  • 立位 (10→7 レベル)
  • 前屈 (10→0 レベル)
  • 後屈 (10→2 レベル)
  • 座位 (鋭い辛さ→鈍い辛さ)

まで変化しましたが、カラダの防御反応から、姿勢に対してまだ強い反応が出る状態で終了。

施術の説明はベッドに横になった状態で聞いていただきました。

 

(2回目 一週間後)

「痛みはまだ出ますが、マシになってきました。」

「3日前から薬は飲まなくてよくなりました。」

 

同様の施術を行いますが、前回より防御反応が緩み、大量のマスキングが出てきます。

マスキングに絡む形で反応するのは、やはりストレス系の緊張が主です。

 

確認で、

「大分取れてきました。」

「座って左足をこういうふうに引き上げるのが痛いんです。」

 

靴下を履く様な動作をされます。

解除して確認。

「痛みが緩んできました。」

「こうやって痛いのを我慢しながら一生懸命ストレッチしていたんですよ。」

 

それか。それです。

異常に強い防御反応が、なぜ出ているのかわかりました。

 

痛みは「休みなさい」というカラダのサインです。

それを無視して、我慢して痛む動きをされると、カラダはさらに休ませようと強い緊張をその箇所に入れてくるわけです。

 

解除した緊張の種類と経緯をたどると、

元々は、単純な心的ストレスから坐骨神経痛が発症した。

早く治したいと、良かれと思って一生懸命痛みを我慢してストレッチをおこなった。

ストレッチの物理ストレスでカラダの防御反応が働いて、その箇所のお辛さが何倍にも拡大していった。

 

その様に推測できます。

 

痛みを感じる動作をしたり、痛い箇所を揉んだり叩いたりしないことが、早期改善には大切です。