防御反応から腰痛

「2月に無理なストレッチをしてから腰に強い痛みが出ました。」

「整形レントゲンで異常なく、整骨院でも治らなくて。」

「5月にはお尻から下にも痛みが出てきて、座ると痛いんです。」

「なかなか痛みが取れないんで6月にもMRIとってもらったんですけど、たいしたことないって言われて。」

 

ご紹介でご来院。40代女性。

 

座位と後屈で強い痛みが出ます。

おからだの状態を無視してストレッチを行うと防御反応から痛みを発することがありますが、通常よりきつめに出ている感じです。

しかも、悪化しているのはなぜでしょう。

 

整体チェック法でチェックしながら無痛の技を入れていきます。

防御反応と大量のマスキングが反応します。

冷えの影響もありますが、無理されたことで大量の緊張層が堆積している状態。

 

解除して確認。

「楽です。まだ痛みはありますけど。」

 

意外に簡単に終わるかなと思いましたが、再調整で。

「痛い!強く痛みます。」

 

やはり、簡単なケースではないみたいです。

緊張を解除していくと、奥に潜んだ緊張パターンが表面化します。

 

確認と解除をくりかえして、4割くらい痛みが減った状態で終了。

 

(2回目 1週間後)

「腰はまだ痛いです。」

「同じです。」

まだ防御反応は働いていますから、お辛いと思います。

 

前回同様の施術を開始。

刺激を入れないことと冷え取りを実行していただけて、防御反応がだいぶ減っています。

チェックで、具体的な要因が反応してくるようになりました。

さらに経緯のヒアリングや、解除と確認を繰り返し。

 

「痛み取れてますね。2割くらい違和感が残っています。」

「座った時も今はいいですね。」

 

今回の施術で、大半の要因は解除できたと思います。

今回教えていただけたのですが、ストレッチというのが、腰に枕を当てることらしく。

痛みがあるときに腰に枕を当てて、その時、ものすごい痛みが出たらしいです。

 

(3回目 12日後)

「今週に入って痛み方が大きく変わってきました。」

「良くなってきました。」

「前は、通勤で車に乗ると痛みが始まって、ずっと痛かったですけど。」

「今は時々痛みがでるレベルです。」

 

よかった。

たぶん、今週に入って防御反応が完全に止まったと思います。

 

施術は短時間で痛み無くなり終了。

あとはメンテナンスで十分です。

5週間後にご予約いただけました。

 

痛みは、休みなさいというカラダからのサインです。

休まないだけでなく、痛みがある箇所に刺激を入れると、さらにその箇所を守ろうとカラダは緊張を強めてきます。

 

防御反応は、施術ではよくみられますが、今回のは結構きついケースでしたね。

すっきりするまで回数がかかってしまいました。