寝起きなのにスマホで目の疲労感と頭痛17日前からめまいや動悸

2023年12月19日

スマホのやりすぎで親指の付け根などに痛みが出ることをスマートフォンサムと呼ぶらしく、結構このような痛みの出方でご来院の方はおられます。

今回はそれに加え、動悸・めまい・頭痛が加わったケースです。

寝起きなのにスマホで目の疲労感と頭痛17日前からめまいや動悸40代女性の施術

お身体の状態

「寝起きなのに、スマホをするとコメカミに頭痛が出るし、目の疲れがきついんです。」

「右の親指も3ヶ月前から痛くて、右の肩甲骨と肘から先も痛いです。」

「17日前は、めまいが出て、くーっと胸を締め付けられる様な動悸も出て、病院で注射を打って一旦引いたんですけど、2日前も、血圧下がった感じでキューッと胸が締め付けられて。」

「やなことを思い出すと苦しくなるんです。」

40代女性。

朝、起きてスマホを触ると、すぐに目にくるらしいです。

動きの確認では、

挙上で右肩甲骨の痛み、後屈で腰に痛み、鉛筆を持つと親指付け根に痛み。

目の上奥に痛みが有ります。

整体要因リレーション

整体チェック法でみた不調との連動部位。

目の辛さ:

  • ストレスが直に影響 75%
  • 胸の緊張との連動 20%

右肩甲骨の痛み:

  • ストレスによる内部緊張との連動 40%
  • 全身を覆う緊張との連動 20%
  • ストレスが直に影響 20%
  • 肩の緊張との連動 20%

親指付け根の痛み:

  • ストレスが直に影響 60%
  • 脚部の緊張との連動 40%

全身を覆う緊張があり、それと、胸と頭部の緊張連動の関係から、めまいや動悸のような辛さになっている可能性があります。

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術

整体チェック法でチェックしながら、反応する緊張層の解放を促していきます。

ストレスの影響が主で、蓄積量が多いです。

緊張連動や部位の緊張等を解放させてチェック法の反応が落ち着いたところで確認。

「すごい!頭がふわーっと楽な感じになってきました。」

溜まった緊張で、頭がかなり重い状態になっていたのでしょう。

緊張が抜けて元の状態を再認識されています。

「肩甲骨さっきより楽です。」

「目の痛み取れてる。」

「腰は重たい感じが残っていますけどさっきより楽です。」

「親指もさっきより良いです。」

緊張の蓄積量は多いですが、素直に取れていきます。

数回、確認と調整を繰り返し、

最終、

親指の付け根の痛みOK、右肩甲骨の痛みは消えて右肩に少し痛みが出て残る、腰痛OK、目の辛さOKで終了。

2回目(前回から3日後)

「あれからは、めまいも動悸も起こってないんです。」

「親指もかなり取れました。」

「右肩はまだ少し残ったままです。」

「目も楽で、スマホ使っても大丈夫でした。でも、またならないように、必要最小限にとどめています。」

今回、お辛さ全て無くなり終了。

次は4週間後のメンテで大丈夫だと思います。

整体所感

今回、ストレスが主に影響していましたが、

  • 身内の心配事
  • スマートフォンのし過ぎ

今回はこの2点がキーになりました。

施術経過から、スマホの影響が7割を占めていたと感じます。

これを、意外と思われる方もおられるかもしれませんが、夢中になっているのでストレスとして感じにくいだけで、脳や自律神経の疲労という意味ではかなり影響があると、他の方の施術からも感じるところです。

自律神経に着目した整体としての解釈は、

  • 責任感ストレス(メールなど早く返さなければ、など。)
  • 目に入る活字や光のストレス

それにより、脳が疲労するのでそれを止めさせようと、脳がいろいろな箇所に緊張を入れて制限をかけたり、痛みを出して止めさせようとしていると考えています。

親指が痛くなるので、現象としてはスマートフォンサムと同じと思われますが、整形外科の先生は、「使いすぎによる炎症。」という説明をテレビとかでされています。

しかし、梶本 修身先生のように自律神経に着目した説明をされている医学博士もおられて、先生の著書はとても参考になり、理論が施術での実際と相関していると感じます。

ご参考:『すべての疲労は脳が原因』 梶本 修身 著

緊張の蓄積とそれが解放されたイメージ図
緊張の蓄積とそれが解放されたイメージ図