二の腕と肩の痛みで右腕が上まであげにくい 小学6年女子

2024年1月11日

好きで習っている競技であっても、競争心やプレッシャーなどでカラダに緊張がかかります。

緊張の要因によっては、競技を離れても緊張が入りっぱなしになる場合があって、それが緊張の自然な解放を妨げて滞りが起き、回復しにくい状態になったりします。

これは、年齢に関係なく起きる現象で、こういう時は、ストレッチやマッサージで対処しないほうが改善が早くなります。

一か月前から二の腕と肩の痛みで右腕が上まであげにくくなった 小学6年女子

お身体の状態

「一か月前から、右腕が上まで上がりにくい。」

「二の腕と肩に痛みが出ます。」

「チアリーディングで人が肩に乗るときも痛いです。」

お母さまのご紹介、小学6年女子。

挙上の右肩と二の腕の痛み。足踏みで太ももの痛み。

挙上で右腕の二の腕と肩の痛みで上まで上がらない。

頭左に倒すと右肩の痛み。

足踏みで、足をあげた時に太ももの痛みが両方の太ももで発生。

整体チェック法でみた不調との連動(引き合い)部位

肩痛・二の腕痛:

  • からだ内部緊張との連動 20%
  • 脚部緊張との連動 40%
  • みぞおちの緊張との連動 20%
  • ストレス系緊張が直で関わる 20%

太もも痛:

  • からだ内部緊張との連動 20%
  • みぞおちの緊張との連動 20%
  • 臀部緊張との連動 20%
  • ひざ下の緊張との連動 40%

自律神経がかけている緊張に対し自然な解放を促す施術

からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図
からだに溜まった緊張で不調が発生し緊張の解放で不調が改善するイメージ図

自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。

マッサージやストレッチなど刺激は入れない施術です。

施術経過

初回施術

整体チェック法でチェックしながら、反応する不要な緊張層へ自然な解放を促していきます。

ストレス系で解放しにくい緊張が滞りの元になっています。

種類をヒアリングで特定。

マスキング状態になっているので、それに紐付く緊張層の解放。

部位間の引き合いが緩んだところで確認。

挙上で、

「痛くない。腕が耳に付きます。」

頭動かすと、

「痛くない!すげー。」

色々な角度で腕を回していただいて問題ないみたいです。

足踏みの時の太ももの痛みも消えていました。

お辛さは消えていますが、再度、今日解放できる緊張と引き合いがないかチェックして、動きの確認をして終了。

2回目施術 前回から7日後

「こんどは肩の内側と外側に痛みが出ています。」

「腕をあげて後ろにしたら、肩甲骨に痛みが出ます。」

「ふくらはぎに筋肉痛があります。」

動作確認で、腕は上まで上がり、足踏みした時の太ももの痛みは無いです。

施術では、緊張の蓄積の複雑さは無くなっているので、前回よりすんなり取れて、痛みなくなり終了。

前回から3週間後

お母さまのご来院時に経過を伺うと、問題なく競技に励んでられるみたいです。

整体所感

整体実績から、病院で異常がない不調は、自律神経の乱れによる緊張の蓄積現象が関わって起きています。

緊張の蓄積のイメージ図

緊張が蓄積して不調に至るということは、本来の治癒機能に対して、何らかの制限がかかっているから、蓄積が許容範囲を超えて不調になっているのです。

防御反応による滞り

不調が出ている状態で、無理なストレッチやカラダの緊張箇所への刺激をおこなうと、からだは守ろうとして緊張を高めてきます。

不調が出ている箇所は、本来は緊張を減らさなければならない箇所です。

緊張が解放されるイメージ図
緊張が解放されるイメージ図

緊張を解かないといけない箇所に、自律神経など、からだの仕組みが緊張を入れてくるわけですから、緊張の解放が滞って悪化の方向に傾いてしまうのです。

マスキング現象による滞り

事故や怪我や心的ショックなどの時には、カラダに広い範囲で緊張がかかる場合があることが分かっています。

マスキング現象と呼んでいますが、記憶と結びつくことで、厄介な解放されにくい緊張としてカラダに残ります。

これも同様に、緊張の蓄積の自然な解放を妨げることになりますから、滞りが起きて、緊張が高まってしまう場合があります。

たとえば、事故をしてレントゲンやMRIでは異常ないが、後から首などが痛くなって治りにくかったりするケースの施術では、マスキング現象が施術のキーになっている場合が多いです。

からだがいつもと違う状態になったときにおこなうべきこと

適切なソフトなマッサージで、こりを一時的に散らすことは可能です。

ストレッチも、筋膜のよれを広げる効果がありますから、コリ感を散らす効果があります。

しかし、痛みや動きの悪さを感じた時は、それらを行わないほうが良いのです。

厳密には、コリを感じた時に、「からだがシグナルを出してくれている。」と捉えて、何もせずに、休む量を増やす方向で考えたほうが良いのです。

緊張の蓄積がマッサージやストレッチで減ることはないし、防御反応による悪化を避けられるからです。

休んでいたら治癒力が解決してくれます。

休む余裕がない場合方は、競技と並行して、緊張の解放の施術で改善を促進するとよいです。