強い背中の痛みでしばらく動けなかった
お車のドアの音。 「来られた。」
しかし、なかなか扉が開きません。
腰を折って一歩一歩確認しながら、娘さんにささえられてご来院。40代女性。
「なんでかわからないのですけど...掃除機して風呂掃除して洗濯干して、台所で急に...。」
「座ったら立てなくなるから、足湯はいいです。」
痛いのは背中ですが、その緊張が腰にもつながっていて、ギックリ腰と同じような症状になっています。
器質的疾患でなければよいのですが。
チェック法でチェックすると、意外と痛む場所に反応が集中しています。
足首だけを触る操法で技をかけ、ご自身に動いていただく形で確認していきます。
「起き上がろうとしてみてください。」
「痛い!」
カラダの防御反応が異常に強く、上半身を上げられるまでに30分近くかかってしまいました。
しかし、お尻がベッドに付きかけた瞬間。
「いつっっっ!」
右の背中から腰まで引きつりが起こります。
再度、同様の操法での解除を繰り返して、
ここからは早いです。
「座れる!」
「立てた!」
まっすぐ立っていますね。「歩いてみてください。」
「普通に歩ける」
「座ったり立ったりもできますよ。」
使い疲れ、不安やストレスからカラダに強い緊張が入ることがあります。
しかし、内臓などの疾患からくる場合もあります。
めんどくさくても、医療の検査は優先してくださいね。