ストレスが強まり起こる不安感と動悸それに連動する首痛と頭痛に悩む40代女性
ストレスがキャパを超えると連動して不調がでる40代女性。
からだに徐々に溜まった緊張を減らすことで、同様のストレスを受けても症状は出なくなりました。
ストレスが強まり起こる不安感と動悸それに連動する首痛と頭痛に悩む40代女性の施術
改善経過を動画でまとめています。
お客様に整体の効果を感じていただけた後、公開の許可をいただいております。
痛みは動画には撮れませんが、体に溜まった緊張が減ることで筋膜が解放されますから、可動域に変化がみられます。
今回は、開口の可動域の変化で緊張の減りを確認し、痛みとの相関を動画で見ていけるようにまとめています。
自律神経がかけてくる緊張の解放を促す施術
自律神経が起こす筋反射を利用した整体チェック法で、からだに溜まった緊張を一つ一つ捉え解放を促していきます。
お身体の状態
ストレスがキャパを超えて起こる不安感と動悸。
それと連動して、首痛と後頭部痛が強く出る。
コリの強さ、開口の状態から、体に溜まった緊張はかなり多いです。
施術経過
9回目の施術でキーとなるポイント(残緊張)にアプローチできました。
初回施術
整体チェック法でアプローチすべき緊張をとらえ、解放を促していきます。
内臓系を中心として古い残緊張が溜まっていて、体の前面と背面に連動しています。
胸から鎖骨上部、背中から後頭部までたくさんの緊張連動がありました。
今回、緊張の減りの指標としてみていく開口も内臓系に溜まった緊張との連動で制限がかかっていて、施術で改善しました。
初回施術前後の開口比較
開口アップ、コリも軽減して終了。
2回目から9回目までの施術
からだに溜まった自律神経がかけている古い残緊張は徐々に減り、
不安感や首痛など、不調の出方の改善感は、施術に比例して感じていただけた。
しかし、ストレスが強くなると何らかの辛さが出るというパターンは残っている。
このパターンを消す切り口を見つけるのが難しかった。
キーとなっているかもしれない過去のストレス事象
これまでの施術から、過去のストレス事象(過去のストレスによる残緊張)と不調との相関性を体感していただけている中で、
「○○のことが私の心にずっと残っているんです」
と、中高生の間にずっと悩んできた事柄を教えていただけた。
9回目にその時系列の残緊張にアプローチできた。
10回目施術前のヒアリング(前回から22日後)
「平常心で過ごせた」
「前回の施術で大きく変わったことを感じます」
11回目施術前のヒアリング(前回から27日後)
「調子よい」
「前であれば出たレベルのストレスでも、不安感や首痛・頭痛など不調につながらなかった」
初回と11回目の施術前開口の比較
開口に余裕ができています。
後屈可動域の変化
体に溜まった緊張の減りが後屈可動域にも現れています。
前面と背面の緊張が多い方の不調の傾向
今回の施術は、内臓系を中心として、からだ前面と背面に連動していました。
動悸、呼吸しづらいとかの不定愁訴を訴えられる方に、このような前面と背面双方の緊張が強い傾向があると感じています。
ストレスと不調の連動がなぜ消えたかの考察
体に溜まった緊張が減るに比例して、こり、痛み、しびれ、不定愁訴が改善方向に変化することが実績からわかっています。
緊張が溜まるとは、過去から徐々に溜まった緊張と、現在進行形のストレスでかかる緊張との足し算になります。
緊張を解放するとは
現在進行形のストレスでかかる緊張
現在進行形のストレスでかかる緊張は、今、脳が入れたくて入れている緊張なので、施術ですぐに解放できる対象ではない場合があります。
詳細なヒアリングを基に解放できる場合もありますが、今のストレスに向き合うなど、お客様の意識や行動を変えることが必要なケースが多いでしょう。
過去から徐々に溜まった緊張
過去から徐々に溜まった緊張については、過去に何かあった時に緊張がかかって、そのままになってしまっている状態の集まり(蓄積)。
つまり、ずっと過去にあった事象でかかった緊張も関わっている場合があるのです。
慢性症状を抱えている方は、この『過去から徐々に溜まった緊張』が主となっているケースが多いとわかっています。
それらは、『今となっては入れてなくてもよい緊張』である場合が多く、脳(自律神経の仕組み)にそれを気づかせれば、脳が自ら解放してくれるのです。
だから、内臓系にかかった緊張も減らしていけるのです。
当院では、自律神経が起こす筋反射を利用した【整体チェック法】を使って、古い緊張を脳に気づかせて解放を促しているわけです。
施術を繰り返して緊張を減らしていくイメージ
上図は、緊張を減らすことで体に余裕をつくって機能向上を目指しているイメージグラフですが、溜まった緊張が体の許容範囲を超えている間は不調を感じやすい状態。
施術で緊張を減らせただけ、その場で不調に対して変化を感じる。
まだ奥に残っている緊張があれば、体が表面に出してきてくれる。
さらに取っていくを繰り返して、許容範囲に収めると辛さを感じにくくなる。
さらに取って減らしていけば、機能向上が図れる。
施術の繰り返しをこの様に捉えていただければと思います。
ストレスとの連動が起きにくくなった訳
上記、『緊張を減らし許容範囲に収め余裕をつくるイメージ図』の4回目の状態は、
付帯する緊張が許容範囲内でつらさを感じていないが、余裕がない状態。
この状態で、現在進行形のストレスによる緊張がたくさん加わると、すぐに許容範囲を超えて不調を感じる状態になるわけです。
今回の施術の8回目までがこのような状態で、初回よりは確実に改善を感じていただけているが、もう一皮むけて欲しい状態が続いていました。
もっと体に余裕をつくる必要があったのですが、取るべき緊張が見つけづらいところへお客様が、
中高生の間にずっと悩んできた「○○のことが私の心にずっと残っているんです」とヒントをいただけたことで、9回目にその残緊張にアプローチ。
10回目のヒアリングで、
「平常心で過ごせた」
「前回の施術で大きく変わったことを感じます」
とおっしゃっていただける状態になりました。
9回目の施術で、いつもの量の現在進行形のストレスの緊張がかかっても体の許容範囲を超えないまでに余裕ができたと考えられます。
気を付けること
一つ一つ緊張を取る施術を通じて感じるのは、つらい箇所などに刺激を入れることで緊張の連動が複雑化しているケースがあります。
脳は理由があって緊張を入れているので、伸ばしたり押圧したりすると神経を逆なでることとなり、逆の結果を得ることになるわけです。
複雑化すれば、自然な解放を妨げることにもなりますので、お身体に刺激を入れる対処はしない方が良いです。